2026年、待望のアニメ第2期の放送が決まった『夜桜さんちの大作戦』。スパイ一家に婿入りすることになった朝野太陽を主人公に、バトル、恋愛、ギャグが絶妙に絡み合う人気作だ。今回はアニメ2期を前に、原作の魅力を改めて振り返ってみたい。
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●スパイ一家とともに成長する少年の物語
2019年39号から2025年8号まで「週刊少年ジャンプ」で連載された「夜桜さんちの大作戦」。2025年1月時点で、シリーズ累計発行部数は330万部を突破している。
アニメ第1期は2024年4月に放送スタート。翌2025年4月にはAbemaなどで『TVアニメ放送1周年記念特番』も配信されるほどの人気ぶりとなった。そしてついに2026年に第2期が放送されることが決定。詳細はまだ明かされていないが、朝野太陽役の川島零士をはじめとした主要キャストがコメントを寄せていることから、キャストの続投も期待されている。
原作を描いた権平ひつじは、これが「週刊少年ジャンプ」での連載2作目。前作「ポロの留学記」は打ち切りとなってしまったものの、単行本1巻の帯には「正直、読んだら結構面白い」と書かれていた。そんな権平が打ち切り後の悔しさをバネに手がけたのが、大ヒット作となった「夜桜さんちの大作戦」だ。
物語の主人公・朝野太陽は、幼少期に家族を失ったショックから人付き合いを避けて生きてきた。そんな中、唯一心を許していた幼なじみ・夜桜六美が、実は「夜桜家」というスパイ一家の当主だと知る。六美を守るために太陽は婿入りし、「夜桜家」の一員として敵に立ち向かっていく―。
ラブコメの雰囲気を漂わせながらも、空中戦や列車上での戦闘など本格的なバトル描写も見どころ。権平の高い画力で描かれる迫力のアクションに加え、日常シーンではデフォルメキャラクターによるコミカルなやり取りがテンポよく入っており、作品の面白味を増している。
また、「夜桜さんちの大作戦」はバトルや恋愛、ギャグに加え、家族愛を丁寧に描いている点も大きな魅力。一見、同じく「週刊少年ジャンプ」の人気作である「SPY×FAMILY」に似た設定に見えるが、こちらは超能力バトルを軸にしたアクション色の強い作風で、まったく異なるテイストとなっている。
スパイ漫画やバトル漫画が好きな人はもちろん、家族の絆やラブコメ要素を楽しみたい人にもぴったりの一作。アニメ第2期でさらに盛り上がりを見せている「夜桜さんちの大作戦」。この機会に、ぜひ原作漫画にも触れてみてほしい。
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