刊行:電撃文庫
著者:蒼山サグ
イラスト:てぃんくる

 あの『ロウきゅーぶ!』でムーブメントを起こした作家 蒼山サグさん。彼がバスケの次に選んだ題材はなんと女の子3人によるバンド!当然ながら音がない上に、細かい動きのある演奏シーンなども挟めないラノベにおいて、音楽モノは鬼門の一つである。
 しかしそこは、同じくラノベの鬼門であるスポーツを題材にし、アニメを2クールもやって大ヒットまでさせた蒼山さん。この『天使の3P』もその類い稀な才能を遺憾なく発揮されており、起伏に富んだ素晴らしい作品になっている。
 特にライブのシーン等のクライマックスでは、曲が聞こえてるわけでもないのに、勢いをもって楽しく読めるのだから本当に凄い。アニメの出来も非常に良いので、ぜひ原作と合わせて楽しんで欲しい作品だ。

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