【インタビュー】一世を風靡した「カリスマ店員」が見た平成リアルクローズ史 森本容子の過去・現在・未来


 平成ファッション史を語る上で欠かすことができないのが、1990年代半ばから盛り上がりを見せた「ギャルブーム」とその聖地といわれた「渋谷109(マルキュー)旋風」、そしてそこで働く販売員たちに注目が集まった「カリスマ店員ブーム」だ。若い女性がファッションもカルチャーも経済さえもけん引するパワフルな時代だった。

 その象徴的な人物が、森本容子だ。「エゴイスト(EGOIST)」の販売員時代からテレビや雑誌で紹介され、99年に「カリスマ」が新語・流行語大賞を受賞した際の説明文には、「森本容子ら」という説明が入っていたほどだ。その後、プロデューサーとして「マウジー(MOUSSY)」をデビューさせ、後に独立して「カリアング(KARIANG)」を設立。雑誌「アエラ(AERA)」(朝日新聞出版)の「現代の肖像」や、中居正広が司会を務めるTBSの“金スマ”(「金曜日のスマイルたちへ」)でその半生が取り上げられたりもした。

 令和の時代を迎えた今、森本容子にあの頃と現在、そして未来への思いを聞いた。

-森本さんが頭角を現したのが、「エゴイスト」の販売員時代。ピーク時には平日でも500万~600万円、土日などには1日1000万円以上など、とにかくすごい売り上げで、毎日がお祭り状態でした。

森本:たった14坪(売り場面積約46平方メートル)の店で、月に2億円以上売れた月もありました。しかも、買っていく子のほとんどが10~20代前半なので、1000万円のほとんどが現金でした。さすがにアドレナリンが出ましたね。スタッフが着ているものから売れていくので、1日に何度も着替えていました。バックヤードから商品を運んでくる “ランナー”と呼ぶ専門スタッフがいて、1日に何往復もするのですが、品出ししているそばから商品が売れていくというか、お客さまが奪い取っていくというか。嘘みたいな話ですが、本当にすさまじい売れ方をしていました。

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PHOTO : SHUHEI SHINE

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