【インタビュー】ファッションに“怪談”の新感覚 フィービー派の「カイダン・エディションズ」

 ロンドン発の「カイダン・エディションズ(KWAIDAN EDITIONS)」は、カルトカルチャーを着想源にした世界観が持ち味の一風変わった若手ブランドだ。名前の“カイダン”は日本語の“怪談”に由来しており、コレクションでは映画の悪役やスパイからヒントを得た斬新なアプローチが面白い。

 デザイナーは、ベトナム系アメリカ人の夫のハン・ラー(Hung La)とフランス人の妻のレア・ディックリー(Lea Dickely)の夫妻。ハンはニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)とアレキサンダー・ワン(Alexander Wang)時代の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」やフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)の「セリーヌ(CELINE)」でウィメンズデザイナーを務め、レアは「リック・オウエンス(RICK OWENS)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」でテキスタイルを担当した。2人が生み出す独特なストーリーと、メゾンで培った技術を生かしたテキスタイルや緻密なテーラードを融合したデザインは、プレスやバイヤーからの評価も上々だ。

 4月中旬には東京・表参道のセレクトショップ、アディッション アデライデ(ADDITION ADELAIDE)で開催したインスタレーションに合わせて、ハンとレアの2人がそろって来日。2人の出会いから、少し不気味なインスピレーション源まで語ってもらった。

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