コレクション・レポート:花に溢れた「ルイ・ヴィトン」2020年春夏メンズ 仮想の街に込められたダイバーシティーへの思い

後輩O:さて、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)がメンズ アーティスティック・ディレクターに就任して3シーズン目となりました。会場はドフィーヌ広場。モノグラム入りのベンチを設置したり、クレープやジェラートをサーブする屋台があったりして、一帯を街にしてしまいました。僕が「ルイ・ヴィトン」のショーを見たのはまだ2回目ですけど、ポップアップやパーティーといい、観客をワクワクさせる演出が本当に上手い。風船で作った帽子を被ってショーを見てる人もいましたし。

先輩M:それは、ワタクシのことですね。今更思ったのですが、後ろの方にジャマでしたかね(笑)。失礼しました。演出は、ヴァージルのプランを実行できるLVMHの資本力にもビックリだけど、最初から初志貫徹しているのは、誰でも共感できる価値にフォーカスを当てること。虹色のランウエイで大勢を巻き込むこと、キング・オブ・ポップのマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の影をチラつかせること、晴れた日に公園に行ってお茶したりジェラートを食べたりすること。どれも、人種や性別、宗教、価値観に関係なく「そうそう、いいよね」って言える当たり前を大事にしてる。

後輩O:そうですね。素直に感動できます。今回の演出もとても響きました。一瞬、旅行にでも来たような気分にさせてくれましたし。コレクションは、またまたボリューミーなシェイプでしたね。一点一点のサイズが大きいし、オーガンジーを3重にレイヤードしたシャツや、プリーツが入って裾に向かって広がるアウターなんかはさらに巨大。スーツもストリートウエアの感覚で作っているから、自由で面白い。

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PHOTOS: (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC

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