THE ROWスプリングコレクションの展示会は、都立大駅から少し離れた場所にひっそりと佇む和食料理店「八雲茶寮」を貸し切って開催されました。
まるで誰かの邸宅のような落ち着きのある佇まいに、入店前から都内とは思えない異空間が漂います。石段をのぼり、真っ白の瀟洒な暖簾をくぐって中に入ると、そこに広がるのは中庭の緑が一望できるガラス張りの静謐な空間。店を手掛けたのは、SIMPLICITYのクリエイティブディレクター、緒方慎一郎氏。和を重んじる傑出したデザイン力は、銀座の和菓子店「HIGASHIYA」の総合プロデュースでも知られています。
写真は、食事スペースとは別に設けられた八雲茶寮の茶房にて。食後はここに席を移し、お抹茶と季節の生菓子をいただくという贅沢この上ない流れです。椿や水仙が卓上で小さく花開き、冬の訪れを色鮮やかに感じました。
侘び寂びとモダンが抜群の按配で混ざり合う極上空間。夜は紹介制ですが、朝食や昼懐石、茶房は予約可能。いつかゆっくりと食事に訪れたい場所です。（編集H）
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