この秋冬は、いつになく「色」が街に溢れそう。それもエメラルドの緑、ルビーのレッドといった、鮮やかな宝石色。そんな「ジェムカラー」に彩られた服を、今シーズンのムードたっぷりに着こなすには? 10/23発売のSPUR12月号では、大人の女性が素敵に見えるカラースタイリングを提案します。
撮影を行ったのは長崎県の野崎島。現在無人島となっていますが、江戸時代(1700年代頃)から小さな集落に、潜状キリシタンの人々が暮らしていました。しかし徐々に人口が減っていき、90年代にはついに無人島に。以来、一人の管理人がこの島の自然を保護しています。
透明度の高いアクアマリンブルーの海、力強い木々、オレンジ色の花畑、野生の鹿……10時間もの長旅を終えて島へ降り立った瞬間、スタッフ一同その雄大な自然に圧倒されてしまいました。島全体が、神秘的な雰囲気に包まれているんです。
こちらの写真(2枚目)は本誌には掲載できなかったアザーカット。地元の方が「サバンナ」と呼ぶ赤土のフィールドです。どこまでも果てなく続く広大な景色に、ヴァレンティノの赤いドレスがよく映えます。
1枚目の写真は、1908年に鉄川与助によって建築された旧野首教会にて。厳しい禁教の時代を生き抜いた17世帯の信者の人々が、貧しい暮らしを続けてなんとか費用を捻出。やっとの思いで建てたレンガ造りの教会です。今回この島を撮影に選んだのは、どこか可愛らしさを感じさせるステンドグラスが、「ジェムカラー」のストーリーにとてもマッチするから。
今は教会としては使用されておらず、重要文化財に選定されています。今回は、特別に(ファッション撮影としてははじめて!)撮影を許可していただきました。どんな写真になったかを、ぜひ誌面にてご覧ください。(編集I)
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