日本語で「フェティッシュ」と聞くと、何かいかがわしいイメージをしてしまいがちですが、本来この言葉には盲信的崇拝物という意味があります。
理由なくとも、無条件で惹かれるもの。何となく好き、ではなく、これじゃないとダメというもの。
私 @shunsukeokabe にとってフェティッシュと呼べるもののひとつに、セルジュ・ルタンス @sergelutens の香水があります。
セルジュ・ルタンスといえば、80年代に資生堂のグローバルイメージディレクターとして活躍し、現在では自身のフレグランスブランドでも広く知られています。もともとヘアスタイリストであった彼は、その後メイクアップアーティスト、商品開発、キャンペーンのビジュアルディレクションからプロップ制作、コマーシャルの監督まで、全て自身で作り上げるという驚異的なマルチタレントを発揮した稀代のクリエイターです。
ファッション関係者やクリエイターを中心に、コアな人気を誇るセルジュ・ルタンスの香水。しかしながら、その香りの多くは非常に複雑で難解。その上取り扱う店舗が極端に少なく、ルタンス氏の天邪鬼な性格ゆえか、新作の発表頻度も不定期。要するに、いわゆるモテ香水とはほど遠い、玄人向けのものばかり。にもかかわらず、彼のファンが後を絶たないのは、香りそのものが魅力的なだけでなく、自身の感性、ないし「フェティッシュ」に忠実である、彼のフィロソフィーに共感する人が多いからに他なりません。
香りの好みや、感じ方は千差万別です。そして、香水を選ぶ観点も人それぞれ異なります。しかし、自分だけの「フェティッシュ」と呼べる香りを持っていることは、その人の生活、ないし人生をより豊かに彩ってくれることでしょう。
写真は、私が愛用しているセルジュ・ルタンスの香水。定番の香りが、このたび「コレクション ノワール」としてリニューアル。ロゴもセリフ体から、サンセリフ体に変わりました。左がその「アンブル スルタン」50ml ¥13,000。
#SPURFragrance#SPURBeauty#Fragrance#perfume #SPUR #fashion #mode #follow #spurMayissue #mode #magazine #2018ss #instabeauty #instamakeup #newin

WACOCA JAPAN: People, Life, Style.