映画「春待つ僕ら」オフショット✨
クライマックスは、ちょうど今の時期。
寒いからこそ
あたたかさがしみる季節😊✨✨ 今回、クライマックスの作文を
言葉を選ぶ段階から
関わらせていただいたのですが
本当に難しくて
友人や家族にも相談しました。

そしてもう二人、
心の中で問いかけたのは
「スーちゃん」と「小川蘇美」という
2人の女の子。
どちらも実在する子ではなくて、
「スーちゃん」は映画「日輪の遺産」で、
「小川蘇美」は
「鈴木先生」という作品で私が演じた女の子です。
どちらの女の子も、人の心に
想いを訴えかける演技が必要な役でした。

美月ちゃんの心を理解するために
ずっと心にいた役たちにも頼ったのは、
理由があります。
「春待つ僕ら」の原作には
作文を読む場面がありません。
この部分は、映画のオリジナルなんです。
だから台本を読んだ時、
咄嗟に「怖い」と思いました。
ものすごく危険だなと…
もし、原作の想いとずれてしまったら。
大切に原作を育ててこられた
あなしん先生たちの想いや
大阪のwords café. でも出会った
原作を愛するたくさんの方々の想いを
裏切ることになってしまったら。
だから本当に怖かった…

原作を映画化する時の難しさは何ですか?
という質問を
取材などでよくいただくのですが、
すごくたくさんあるけど、
私は、時間との戦いだと思うんです。

人気原作は
人気だからこそ物語が長いのに、
映画はシリーズ化しない限り
2時間弱が普通で、
2時間で何年とか何十年のことを描くとなると
エピソードや設定が限られたり変わったり
映画オリジナルの部分も必要で、
それって本当に難しいと思う。

そこが映像化の面白さだと
おっしゃってくださる方々も多くて
本当に救われるのですが、
そういう想いばかりではないのも
当然だなと思うんです。

だから今回のクライマックスも、
支えてくれた人たちがいて
信じてくださったプロデューサーさんがいて
向き合ってくださった平川監督がいて
見守って下さった原作者のあなしん先生や
編集の方々がいて
相談を受けとめてくれた人がいて、
やっと辿り着いた場面でした。

何回も案を出し合う中で
一番最後まで意見をぶつけ合ったのは、
「今が、未来だけでなく過去をも変える」
という文章でした。
その一文を入れるかどうか。
最後の打ち合わせで全力で話して、
監督も全身全霊で聴いてくださったことを
覚えてます。

撮影では提出した全文を読んだのですが、
編集ではどこが使われるか分からなかったので、
試写で
その文章が入っているのを聴いた瞬間
なんだか涙が出てしまいました。

使われたからとかではなくて、
相談した時や話し合った時の
あったかさを思い出したから。

撮影では、悔しいこと、痛みを伴うこと、
いろんな人の中に
たくさんあったと思うけれど、
でもみんな、逃げなかった。

本編でリストバンドは
大きな役割を持つのですが、
実際の撮影でも、リストバンドが
友情の証だったんじゃないかなと
私は思ってます🔥🔥🔥 作品を創ったあとは
受け取る方々の気持ちに任せるべき、とは
よく言うし聞くし、
本当にそうだと思うけれど、
やっぱり、あの時間を見て感じた
俳優部の一人として
作品が一人でも多くの人に
届いてほしいと願う自由は
あったらいいなと思うので、
公開されてる今は美月ちゃんと一緒に
もう少しだけ、
願っていたいと思います。

受験や部活やお仕事や子育てやおうちのこと、
大変なことって世の中に
本当にたくさんあると思うから、
踏んばっている人へ、
どうか届きますように…
そして、
楽しんでもらえますように✨✨✨
#春待つ僕ら

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