
パリに戻ると空は少しづつ色を変え始めていて、部屋に届いたシャンパンをひとりいただこうとボトルを手にして、あることに驚く。
わりと大人で長く生きているというのに、シャンパンをあけたことがない。
何だかコワイナ、あきらめよう。
なんて思ったりしたけど、これから夜を迎えようとするパリのトワイライトは美しい、5階のテラスは気温も風も程よく、やっぱりシャンパンをあけたいと思い直す。
すごい音を立てて飛び出すコルクを妄想することを止められずに怯えながら栓に手をかけると、拍子抜けしてしまうほど、上手に小気味好いポォッンという音を立ててあいた。ホッとした後は、軽く得意げになっていたけど、やっぱりもうあけたくないとも思ったり、
どんどんぼやけていく空を眺めながら、プロヴァンスに思いを馳せていたらグラスに一杯のシャンパンで眠ってしまったみたい。
#paris
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