夏休みが明けると、2学期というのは1番長い、という当たり前だった日常の有り難さよ。
3ヶ月近く、もうだいぶ大きくなったこどもたちが毎日家に居た。
ひとりで出掛けていいよ、と言えるほど大っきくもない。
導入された毎日のオンライン学習も手探りでいつもけんかが絶えなかった。
10月から再開されてさっそくの6時間授業。
帰ったばかりで息つく間もないこどもたちを連れて、
習い事までの30分、カフェに立ち寄りおやつタイム。
われ先にと話し出すふたりの話を聞く。
ほうじ茶なんとかと、アールグレーなんとかを
「ママ飲んでー」とストローを交互に傾けてくる。
母への恨み節しかなかったトンネルのような時間が落ち着きを見せ始め、秋の風がなんとも心地よく、空も優しかった。

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