パリコレクション・リポート:「竜とそばかすの姫」で二次元と三次元の交錯に挑戦した「アンリアレイジ」

「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は今季、細田守監督の映画「竜とそばかすの姫」とコラボ。“DIMENSION”をテーマに、同映画内に登場する仮想世界「U(ユー)」を舞台にコレクションを発表しました。「U」の世界ではのちにNFTとして販売するというデジタルコレクションを披露。「アンリアレイジ」が提供したCGモデルを細田監督率いるアニメ制作会社、スタジオ地図が映画で使った「U」の世界のCGモデルに入れ込んだそう。

カメラが引くとそのまま巨大なスクリーンが設置された現実世界のスタジオにシームレスに移動します。スタジオではデジタルコレクションと同じポリゴンで構成された服をブランドのアイコンであるパッチワークで表現した服を発表。「アンリアレイジ」がこれまで追求してきた現実と非現実の交差を、今回はアニメーションという画面の中の二次元の世界とファッションショーという現実の三次元の世界との交錯を通して表現しました。

 森永邦彦デザイナーはメイキング映像で「パッチワークは平面でやってきたが、それを今回ポリゴン状のパッチワークに変えたことで立体にした。今回はパッチワークを一切縫い合わせず、圧着でさまざまなテキスタイルを一つの立体として構成していく手法をとった」と、服作りにおいても平面(二次元)のものを立体(三次元)に見せる今回の試みを説明。パンデミック以降に発表したコレクションで人を守る結界という意味で用いてきた三角形のモチーフは、今回は全て三角形で形作られたポリゴンとなって登場。パッチワークに使ったテキスタイルも2シーズン前のコレクションから使っている抗ウイルス加工が施された素材「フルテクト(FLUTECT)」を使用しました。さらに、時間軸も交錯させるという意味で古着のデニムを解体してポリゴン状にして再構築。過去のシーズンで発表した技術を活用し、反射によってポリゴンのそれぞれの面が色を変えるルックもショー終盤に登場しました。

詳細は @wwd_jp プロフィールのリンクから

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