昨年の冬、今頃、
坂元裕二さん脚本の元「カルテット」という作品に
参加させて頂いていました。
私の演じた来杉有朱という役は、
一種の病みと狂気を孕んでいる難解な女性でした。
松たか子さん、満島ひかりさん、
松田龍平さん、高橋一生さん、
この4名様の美しい和音をかき乱す役割を
担っていたためそれはもう毎日緊張緊張の連続。
同時にとてもやりがいのある仕事を頂き、
”第7回CONFIDENCE AWARD 新人賞” 、
”第92回 ドラマアカデミー賞 最優秀助演女優賞”
とデビューして初めてドラマ賞を頂いた、
そして視聴者の方から多くの反応を頂いた、
チームの色んな部署の方達と評価して頂けた、
とてもとても思い入れのある作品となりました。

そして一年が経ち、
先日この一年間作品を見て下さった方々から贈られる
”2018年エランドール賞 新人賞”
という本当に身に余る贈り物が届いたと
マネージャーさんから連絡がきました。

いつも台本を頂くと、
「何て難しいんだ…」と頭を抱え、
その日からお客様に届けるまでの日々は
不安とありがたみとで頭の中がぐるぐる回り出し、
「自分に出来るんだろうか、いや、
頂いたのだからやりとげねば。」
と戦いの日が続きます。
そんな中で放送された数秒後、
劇場でかかった瞬間、
どんな形であれ、誰かに伝わったんだと思える
あの感覚を私は唯一無二の感動だと思っています。

私には身に余る賞ですが、
ノミネートをして頂いたどの作品も全てに
愛情たっぷりなのは間違いありません。
誰かに届いた事に心から感動し感謝しています。
見てくださる方がいて初めて成立します。
そしてまた明日からも頑張ろうと思えます。
今の私は「きみが心に棲みついた」のキョドコで
頭がいっぱいです。難しいです。でも頑張ります。

今日はどうしても作品を見て下さっている方々に伝えたい事が溢れたので長々となってしまいました。
すみません。

それではまた明日。

吉岡里帆

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