視野を広げるためいま観るべき、トランスジェンダー映画5本

【#FridayNightMovies】トランスジェンダーが登場する映画を観て、「男」と「女」の2つの枠だけには収まらない性の多様性や、それを取り巻く社会について考えてみましょう。

『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)
アメリカのHIV患者が特効薬を入手できるよう奔走した、実在のカウボーイの半生を映画化した作品。
1985年、電気工のロン(マシュー・マコノヒー)は、自身が嫌悪する同性愛者の病とみなされていたHIV陽性と診断され、余命30日との宣告に絶望します。
米国には認可治療薬が少ないと知った彼は、メキシコから代替薬の密輸を試み、偶然出会ったトランスジェンダーで同じくエイズ患者のレイヨン(ジャレッド・レト)とともに、アメリカで未認可の薬を配布する「ダラス・バイヤーズクラブ」を結成するのでした…。

『ボーイズ・ドント・クライ』(1999)
1993年に実際に起きた事件を基にしたドラマ。
20歳のブランドン(ヒラリー・スワンク)は、刑務所帰りのジョン(ピーター・サースガード)とトム(ブレンダン・セクストン3世)に出会い、仲間として受け入れられます。そしてジョンの愛人の娘であるラナ(クロエ・セヴィニー)と出会い、恋に落ちます。ですが、ある事件がきっかけに、ブランドンが身体的には女性であるということが発覚。そして悲劇が起こるのでした…。
今作でヒラリー・スワンクは多くの映画賞を総なめにし、アカデミー主演女優賞も獲得しています。

『わたしはロランス』(2012)
気鋭監督グザヴィエ・ドランによる、美しく切ないラブストーリー。
カナダ・モントリオールの田舎町に住む教師ロランス(メルヴィル・プポー)は、30歳の誕生日にガールフレンドのフレッド(スザンヌ・クレマン)に対し「女になりたい。体を間違えて生まれてきてしまった」と告白するのでした。
ロランスを激しく非難するフレッドでしたが、やがて彼女は、ロランスの最大の理解者として共に生きていこうと決心します。
しかし、その道のりは決して平坦ではなく…。ドランらしい映像美に酔いしれてみてください。

『リリーのすべて』(2015)
世界で初めて性別適合手術を受けた、実在の画家リリー・エルベと、その妻ゲルダを追う伝記ドラマになります。
1928年のデンマーク、画家のアイナー(エディ・レッドメイン)は同じく画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)と幸せに暮らしていました。ですがある日、ゲルダに頼まれモデルの代役を務めた際、自分の中に潜む女性の存在に気づくのでした…。
以降彼は、「リリー」という女性として暮らしていくことが増え、心と体の不一致に悩まされます。病院でも精神疾患と診断されてしまいますが、やがて「それは病気ではない」と言う医師が現れるのでした…。

『アバウト・レイ 16歳の決断』(2015)
 16歳の誕生日を迎え、「身も心も男の子として生きるためにホルモン治療を受けたい」とカミングアウトしたレイ(エル・ファニング)。
シングルマザーの母マギー(ナオミ・ワッツ)は、動揺を隠せません。ですが、同居しているレズビアンの祖母ドリー(スーザン・サランドン)はレイを応援。髪を切って体を鍛え、いきいきとしていくレイを目の当たりにしたマギーは、ホルモン治療の同意を得るべく、別れた夫(テイト・ドノヴァン)を訪ねますが――。
映画界を代表する、3世代の名女優たちが共演しています。

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