読者からの質問に皮膚科の先生が回答! 肌のお悩み相談室

普段の肌悩みに加え、気温が上がる一方での欠かせないマスク着用により、肌トラブルに悩んでいる人が増加しているという。事前にインスタグラムで募集した読者の肌悩みにまつわる質問に対し、ひとりひとりの患者を大切にし、治療やスキンケアなどのきめ細やかな指導に定評がある、野村皮膚科医院・院長の野村有子先生が回答! 今もっとも多い肌トラブルは何? 当てはまるものがあれば、改善方法を参考にしてみて。


――毛穴を目立たなくするには?

毛穴が目立つ原因は2つ。まずひとつは皮脂の分泌が多いこと。そして、角質で毛穴が詰まることです」。女性にも存在するテストステロンなど男性ホルモンの影響や、食生活の乱れ、睡眠不足などにより、皮脂は過剰に分泌しやすくなる。また、皮膚の乾燥により毛穴の出口の角質が厚くなると、毛穴が詰まりやすくなる。さらにマスクの着用によって湿度が上がり、皮膚の表面にある角質層がふやけて不安定な状態になることも、毛穴詰まりの一因になるという。

では、毛穴トラブルの対策方法は?「まず、皮脂の分泌が多いと感じるときには、皮脂を抑えるニキビ用の化粧水を使用するといいでしょう。また、生活習慣は肌に大きな影響を与えます。夜更かしは極力避けて夜12時前には寝ること、野菜や肉魚などバランスの良い食事を心がけることが大切です」


――ピーリングは不安、負担なく毛穴ケアしたい場合どうすれば?

不要な角質を取り除き、肌のターンオーバーを整える効果が期待できるピーリング。自宅でできるホームケアと医療機関で受けるケミカルピーリングがあるが、後者はなかなか気軽にできるものではない。

自宅でできるピーリングアイテムは、ジェルや美容液、石けんなどさまざま。「ピーリング効果のある製品は角質を溶かします。肌が敏感な方や肌への負担が気になる方は、毛穴が目立つ部分にのみ使用することをおすすめします」

ピーリング後のケアもさらに重要になってくるという。「ピーリング後は肌が敏感になっているので、保湿ケアとUVケアを行うことも大切です」


――生理前の肌の赤み、肌荒れを抑える方法は?

生理はエストロゲン・プロゲステロンと呼ばれる2種類の女性ホルモンが作用して起こる。

「生理前は特にプロゲステロンの作用によって肌荒れや赤み、肝斑が出やすくなるといわれています。ホルモンバランスはストレスや睡眠不足ですぐに乱れてしまいますので、健全な生活が大切です。また、漢方薬で整えることも可能です。

私は桂枝茯苓丸加ヨクイニンを患者様によく処方しています」

――日焼け止めを塗っていても年齢を重ねるごとにシミが気になります。プラスアルファでやっておくべきことは?

「紫外線が強くなるこの時期は基礎化粧品を美白用のものに変えたり、ビタミンCをしっかり摂って。国内最高基準値のSPF50+ PA++++の日焼け止めを一年中、惜しみない量をムラなく塗ることも大切です」

即効性はもちろん感じられないが、日々の積み重ねが何年後かにできるかもしれないシミを予防してくれる。


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