美術家の横尾忠則さんが、ここだけで明かしてくれたその素顔と裏話|「衣」編

「子供の頃の写真を見ると、水平帽をかぶっている」。「衣」の項目は、こんな文章から始まる。横尾さんの幼少時代から高校生頃までの話が中心の、帽子にまつわるエッセイ。ビジュアルは、今とても気に入って愛用しているという2つのベレー帽の写真です。 写真家の立木義治さんによるポートレート(メンズプレシャス春号 P17)の撮影のために訪れた横尾さんのアトリエには、ハットやキャップがここそこに。その中から撮影のために選んでくれたのが、ロックバンドGLAYのTERUさんとクロムハーツのオーナーであるリチャード・スターク氏からプレゼントされたという、お気に入りのベレー帽。横尾さんの交友関係の広さと深さを感じさせるアイテムでもあります。

 その日、アトリエで横尾さんが着ていたパーカーもクロムハーツのもの。それを見て、記者が思い出したのが、横尾さんとスターク氏がふたり並んで立った写真が載った雑誌の対談ページ。撮影場所は横尾さんのアトリエで、雑誌は2000年12月に発売されたムック『クロムハーツ・マガジン』(ワールドフォトプレス)。対談を読み直してみると、出会いは1996年頃とある。以来、続いているおふたりの知る人ぞ知る深い関係。なにより多くの人の記憶に強く残っているのが、1997年に発表された横尾さんによるクロムハーツのポスターではないだろうか。懐かしいという人も、初めての人も、ここに載せた写真で、その圧倒的な世界観を楽しんでいただきたい。

https://precious.jp/articles/-/19863
#メンズプレシャス #横尾忠則

WACOCA JAPAN: People, Life, Style.