2010年代を代表する最高の映画おすすめ5選

【#FridayNightMovies】現在の映画界の土台をつくり上げたと言っても過言ではない、過去10年における最高の5本を(勝手に)選び出しました。

過去10年で、我々の生活は変化し続け、もちろん映画業界も絶え間なく変化してきました。現在では、これまでの映画製作のサイクルとは「雲泥の差」と言えるくらい、新たな映画の数が増え、次なる新作の公開のタイミングが早まっています。公開されたのちすぐに「傑作だ!」と世界中の批評家たちを騒がせても、公開が終わった途端に人々の記憶から消えてしまう作品も多くあります。

しかし、そんな時代でも人々の記憶に強く残り、時代を象徴するような作品を集めました。

1.『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)
当初はクエンティン・タランティーノ監督のB級映画愛が生んだ、新たな模倣作に思えた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。ですが、予想をはるかに上回る深遠な作品となりました。
落ち目の俳優リック(レオナルド・ディカプリオ)とそのスタントマンを務める相棒クリフ(ブラッド・ピット)を主人公にした本作は、1つのカリフォルニアドリームの終わりを告げた1969年8月のある運命的な夜の出来事(シャロン・テート殺害事件)に思いを馳せ、大胆にもその「もしも」を想像した物語をつくり上げました。

2.『セッション』(2015年)
この映画は、完璧を追求する代償についての単なる訓話ではなく、そのビートは見る者をしびれさせます。
J・K・シモンズ演じる恐ろしいほど激情的な鬼教官テレンス・フレッチャーは、他人を精神的に追い詰める自らのペースにアンドリューを巻き込みます。が、彼が演じているのはハリウッドにありふれた単なる悪役ではありません。その強烈なサディズムには道理があり、この2人の関係は残酷な共依存の二重奏とも言うべきものなのです。

3.『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)
最近のアクション映画は、クライマックスに向かって盛り上がるようにつくられています。ですが、ジョージ・ミラー監督の壮大でクレイジーなディストピア的作品『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、すべての場面がクライマックスなのです。
本作には、アニメの1シーンのような場面もあれば、画家のヒエロニムス・ボスが描く地獄のような場面もあります。過去10年、あるいはいかなる10年においても、最もアドレナリンが出る120分と言って過言ではないでしょう。
ミラー監督は、今やハリウッドのスタンダードとなったCGの代わりに、失敗が許されない命がけの特殊撮影やスタントワークを大胆に実行し、一見不可能に思える衝撃的なアクションシーンの数々をつくり上げました。

4.『ムーンライト』(2017年)
衝撃的なアカデミー作品賞受賞作は、米国で黒人の同性愛者であるというアイデンティティーの意味に思いを巡らせるものです。
かつての映画界であれば、『ムーンライト』はニッチなアートフィルムとして見落とされ、シネコン向けの大作映画が中心の時代の悲劇的な犠牲となっていたかもしれません。ですが、ある少年が大人になるまでの過程を描いたこの感動的な物語は非凡であり、些細なディティールにまで描写を怠っていません。これは否定のしようがないのです。

5.『ソーシャル・ネットワーク』(2011年)
デヴィッド・フィンチャー監督が、フェイスブックの共同創業者兼会長兼CEOを務めるマーク・ザッカーバーグのルーツを描いたこの物語は、インターネット時代の『市民ケーン』と言えるかもしれません。
アーロン・ソーキンが脚本を書いたこの映画では、オープニングからジェシー・アイゼンバーグが機関銃のようにまくし立てる会話の応酬が繰り広げられます。
『ソーシャル・ネットワーク』は新たな時代の映画であり、世界中の人々をつないだ結果、自らは地球上で最も孤独な男となってしまった、若く非情な利己主義者の恐るべき姿を描くものなのです。

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