コラム:「略奪」ばかりに注目するメディア 抗議デモをどう報じるべきなのか

米ミネソタ州ミネアポリスで5月25日に、黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)氏が白人の警察官に首を押さえつけられて死亡した事件を受けて、世界中で抗議運動が起きている。大半は平和的に行われているにもかかわらず、新聞やテレビなどのメディア(米「WWD」も含め)には“略奪”の文字が踊り、店のショーウインドーなどが破壊された街の様子が繰り返し報じられた。

しかし事件から数週間ほど経った今、ある変化が起きている。抗議運動の規模は拡大しているものの、メディアは(そもそもデモの参加者によるものとは限らない)略奪や破壊行為にフォーカスするのではなく、抗議運動をあるがままに伝え始めている。すなわち、人種差別に反対する人々が平和的にそれを訴える様子と、デモの参加者によって撮影された警察の不当な暴力行為に関する問題を報じているのだ。

専門家が指摘する“略奪”にフォーカスすることの問題点は @wwd_jp のプロフィールのリンクから 

PHOTO : ALEX BRANDON / AP / SHUTTERSTOCK (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC

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