家から出るのが億劫だなーって日に、ふと思いついた。カトラリーを磨こう!と。
几帳面な性格ではないから、家の中を見渡せば、長い間ときが止まっているものが、我が家には必ずいくつかある。笑
それが、今回はカトラリー。
去年の秋と冬に訪れたパリの蚤の市で買ったアンティークの銀食器たちを鍋でぐつぐつ煮た。
(その方法は、ぜひ記事本文で)
お湯からあがったカトラリーがお風呂上がりの子供たちみたいで、ピカピカ輝きを取り戻したみたいで、なんだか気持ちまで明るくなった。
カトラリーにまで気がまわるようになったのは、ここ数年のこと。
それまでは、100均で買ったスプーンやナイフを使っていたけど、好きなものを少しずつ集めて大切に持つって、気持ちいいなぁーなんて思った。
いつからか、脇役ではなく、自分の食卓で毎日の中で存在感を発揮するものになった。
慈しむって、なんだかいいな。
@andw_asahi で連載中の
#高山都の日々うつわ
17話は「カトラリーを慈しむ」

写真 相馬ミナさん
@minasoma
構成 小林百合子さん @yurippe25
編集担当 &W 秋田さん

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