2020年のレッドカーペットで浮上したトレンドは、鮮やかなグリーン

新しい10年がスタートして、早くも、ある色が優位に立っている。レッドカーペットではたいてい抑えた色合いを好むシャーリーズ・セロンが、先日のゴールデン・グローブ賞で、2020年賞シーズン・ワードローブの1着目にディオール(Dior)の鮮やかなグリーンのドレスをチョイス。そして、それから1週間以内に、ルピタ・ニョンゴ、レイチェル・ブロズナハン、リゾ、クリステン・ベルが皆、予想外で大胆なこの色を着て登場した。

ニョンゴは、先週のニューヨーク映画批評家協会賞(New York Film Critics Awards)に、ヴァレンティノ(Valentino)の2020年春夏コレクションから、鮮やかなグリーンのノースリーブのプリーツドレスを着用。

ブロズナハンも、アレックス・ペリーのネオングリーンのフィットしたドレスを着て、『ジミー・キンメル・ライブ』に出演した。

また、リゾがライムカラーにフェザーでトリミングしたドレスをパフォーマンスで着用したのを、ジャミーラが写真に捉えてインスタグラムでシェアした。一方、クリステン・ベルはコング トゥリ(Cong Tri)のシルキーなグリーンの2ピースを放送映画批評家協会賞で着ていた。

鮮やかなグリーンがトレンドとは意外に思えるかもしれないけれど、実は春のキャットウォークではかなり目立っていて、バルマンやヴェルサーチェ、ビクトリア・ベッカムをはじめとするブランドの20年春夏コレクションに登場していた。

鮮やかなグリーンが今シーズンのレッドカーペットで引き続きトレンドになるのか、私たちのワードローブに浸透してくるのかはまだわからないけれど、今年の賞シーズンがとてもカラフルなのは間違いない。

ゴールデン・グローブ賞のレッドカーペットでは、セロンのほかに、スカーレット・ヨハンソンやニコール・キッドマンが着用したパンチの効いたレッド、ゾーイ・ドイチェのカナリアイエロー、ミシェル・ウィリアムスのピーチなど、明るい色が制していた。一方、アフターパーティーでは、ケイト・ボスワースがホットピンクを、ヤラ・シャヒディが鮮やかなイエローをチョイス。批評家協会賞ではオレンジやグリーンが目立っていた。

重苦しいニュースが見出しを独占し、先行き不安定な中で新しい10年を迎えただけに、鮮やかな色のトレンドは思いもよらない楽観主義のメッセージを伝え、少なくともつかの間の逃避と軽い安堵をもたらしてくれる。今後もこれが続くことを願おう。

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