優雅なクラシック音楽の調べと共に現れるのは、金糸を織り込んだ重厚なジャカード織りや立体的な花飾りの造形的なスタイル。襟が立ち上がるデザインや腰をおおうティアードの華美なボリュームは宮廷服を思わせる。

それもそのはず、着想源となっているのは6月に発表したメンズに続き、ヴァージニア・ウルフ(Virginia Wolf)の文学作品「オーランドー」だ。「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」は今冬ウィーン国立歌劇場で上演される同オペラの衣装制作も担当しており、いわば今回のコレクションはメンズから続く三部作の中の1つ。エリザべス1世時代のイギリス貴族の美青年が時を超え、性別を超える話として、ジェンダー研究で取り上げられることもある同作品は、男らしさ、女らしさの既成概念を揺さぶり、常に新しい美を追求してきた「コム デ ギャルソン」と親和性が高い。男性服の象徴であるスーツは内太ももが大きく開き、どきりとさせる。

後半は一転、アートのような黒い造形を並べ、「あなたにはこれが理解できますか?」と問われているかのよう。

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PHOTOS : GIOVANNI GIANNONI / WWD (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC

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