日本テレビのニュース番組では「投票前に考える。それって本当?」と題して選挙の際に様々な情報とどう向き合っていくべきかお伝えしていきます。
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https://news.ntv.co.jp/category/politics/06f175be161144b6b454218aef9c2032
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任期満了に伴う東京都議会議員選挙が13日、告示され、物価高騰対策などを争点に、9日間の首都決戦が始まりました。
各党は、直後に控える参議院選挙の前哨戦と位置づけ、国政選挙並みの態勢で支持を訴えています。
42の選挙区、127の定数で争われる今回の都議選では、物価高や住宅価格高騰への経済支援策のほか、子育て、教育政策などを巡って論戦が繰り広げられる見通しです。
また、“小池都政の中間投票”として自民党、都民ファーストの会、公明党の「知事与党」が過半数を維持できるかが焦点のひとつです。
自由民主党・井上信治都連会長
「大事なのは、国と東京都と区市町村の連携なんです。多くの首長そして議員を擁し、政権与党である私たち自民党にしかこの連携をとっていくことができない」
都民ファーストの会・森村隆行代表
「都民の暮らしに寄り添い、都民ファーストの政治、しっかりと私たち今回の都議選、全員当選を掲げ、全力を尽くして戦います」
公明党・斉藤鉄夫代表
「東京都で実現し、東京が実現したら、ほかの都道府県も実現する。政策実現の先頭に立って来たのが都議会公明党でございます」
日本共産党・田村智子委員長
「日本共産党が提案すると都政が動く。裏金事件に全く無反省の自民党、それをかばう公明党、都民ファーストに厳しい審判を下していこうではありませんか」
立憲民主党・野田佳彦代表
「なんと言っても物価高が一番重要なテーマじゃありませんか。東京も、もっと物価高対策、都民の暮らしに根ざした政策をもっと打ち出していくべきではありませんか」
日本維新の会・前原誠司共同代表
「政策が間違っている、金の使い方が間違っているとみなさん思いませんか。大事なことはみなさん、社会保険料を下げ、減税をするということではありませんか。それをやっていこうというのが日本維新の会」
国民民主党・玉木雄一郎代表
「税負担・社会保険料負担・ガソリン代や電気代といったエネルギーコストを引き下げて手取りを増やしていきたい。都民の手取りを増やす夏。そして島々のみなさんの手取りを増やす夏にしていきたい」
再生の道・石丸伸二代表
「与党でも野党でもない、右でもない左でもない、とにかくそれぞれが正しい道を歩もう。これがコンセプトです。任期は2期8年、ばしっとしばります」
東京・生活者ネットワークの岩永共同代表は「東京の非常に高い住宅費の負担を減らしていきたい」。
れいわ新選組の櫛渕共同代表は「積極財政で、景気を上げて、みんなの賃金を上げる。まずは手取りを増やす政策を行っていく」。
参政党の神谷代表は「個人都民税を半分にして都民の使えるお金を増やし、人口減少を抑える」。
社民党の福島党首は「東京はお金の使い道をまさに間違っている。あなたの暮らしを応援する都政を実現をしていく」。
日本保守党の有本事務総長は「都民税を減税して本当の意味で手取りを増やす」とそれぞれ訴えました。
1400万都民の代表127人を決める都議選の投票は今月22日に行われ即日開票されます。
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鈴江奈々キャスター
「ここからは井上政治部長とお伝えします。今回の都議選、よく夏の参院選の前哨戦だと言われますが、『それって本当』なんでしょうか?」
井上幸昌政治部長
「各党とも前哨戦と位置づけて総力戦で臨んでいます。といいますのも、12年に一度、この2つの選挙が重なるのですが、過去を見ましても選挙結果で同じような傾向が出ているんです」「選挙前の議席と選挙結果、どれぐらい増えたか減ったかを見てみますと2013年は、自民党が政権復帰した半年後、安倍首相のもとでの選挙でしたが、自民党が都議選で選挙前の1.51倍、参院選は1.91倍に増やしています。一方、政権を失った直後の当時の民主党はいずれの選挙でも大惨敗し、議席を大きく減らしています」
井上政治部長
「その前の2001年は小泉政権が発足した2か月後に都議選、その後に参院選が行われましたが、自民党は都議選で選挙前の1.1倍に。参院選では1.05倍に増やしています。一方、共産党は都議会の第一党でしたが、大きく減らし、参院選も同じ傾向となりました」
鈴江キャスター
「こうやって見てみますと、選挙結果は似通っていることがわかりましたが、一方で、都議選と参院選、選挙制度も違いますし、それぞれが担う役割と意味づけというのも違いますよね」
井上政治部長
「ご指摘通りだと思います。まず、13日に告示された都議選は地方自治体の選挙です。「二元代表制」と言いますが、有権者が知事と、知事が進める政策をチェックする議員の両方を直接選ぶ制度です。今回は議員を選ぶ選挙ですので小池都政を後押しする勢力を増やすか? それとも、チェック機能を強化するため批判勢力を増やすか? が投票の際の大きなポイントとなります」
忽滑谷こころキャスター
「となりますと、今の都政に対する有権者の評価というのが、顕著に表れることになりますよね」
森圭介キャスター
「まさにそういうことですよね。候補のみなさんの一人ひとりの訴えも大事ですけど、今の都政に“通信簿”を出すような意味合いもあるのかもしれませんね」
井上政治部長
「今回の都議選でいえば、小池都政を後押しするなら現在第一党の自民党、第二党の都民ファーストの会、そして公明党です。一方、批判勢力を増やすなら共産党、立憲民主党、維新の会、生活者ネットワークです」
鈴江キャスター
「都議会に今、議席がない政党や団体はどんなスタンス?」
井上政治部長
「まず、国民民主党ですが、積極的に候補者を擁立しています。スタンスは真ん中より『小池さん』寄りとみています。実は玉木代表と小池都知事、過去に『希望の党』という党で一緒だったこともあります。そして、去年の都知事選で2位に入った石丸伸二さんの『再生の道』も多くの候補者を出しています。『小池都政を全く評価しない』というスタンスですので、批判勢力に位置していると考えます。れいわ新選組、参政党、社民党、日本保守党もこちらになります」
山﨑誠キャスター
「それぞれの党がどうかということもありますけど、今の都政に対してどうなのか、投票を考える上できっかけになりそうですね」
鈴江キャスター
「一方、国の方ですが、こちらは議院内閣制ですので、有権者が議員を選んでその議員が首相を選ぶ形ですね」
井上政治部長
「そうですね。特に今回の参院選は有権者がどの党や候補者に投票するかで、石破首相の退陣や政権の枠組みの変更につながる可能性もある『政権選択』の意味合いを帯びています。石破政権、すでに衆議院では過半数割れしています。仮に参議院でも過半数割れとなると政治情勢に大きな変化が生まれる可能性があるというわけです」
鈴江キャスター
「少数与党だからこそ、参院選の意味合いも変わってきているということなんですね。都議選も参院選もそれぞれ意味合いや制度も違いますが、一致しているところで言うと、どんな都議会になるのか、どんな政権運営の形になっていくのか、その形を決めるのは有権者の一票一票であるところなので、私たちが投じる一票というのは重いものなんだというのは改めて感じますね」
井上政治部長
「それだけに、この2つの選挙の投票は重い意味を持つものになります。どの党、どの候補者が私たちの今と将来の暮らしに責任を持った発信をしているのか。よく見極めていきたいところです」
(2025年6月13日放送「news every.」より)
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