さまざまな災害に備える意識が高まる中、最新の防災やセキュリティーの技術に触れられる「危機管理産業展」が、江東区内できょうから始まりました。
 きょう開幕した危機管理産業展には国内外から300以上の企業が出展し、防災に関する多彩な商品や最新のセキュリティー技術が一堂に会しています。
 一見ただのコンテナに見える「クレイドルキャビン」という商品は、中にはきれいなカプセル式の寝室が広がっています。災害が起きた時に被災地の空き地などに素早く設置でき、プライバシーに配慮した快適な空間ができるということです。寝室を備えたタイプのほか、トイレやシャワーを設置したタイプもあり、自由に組み合わせて使うことができます。
 会場には便利グッズも展示されています。「レスキューランジェリー」という名前の、上下の下着と洗剤のセットの特徴は、災害が起きた時の避難所などで指摘される「臭い」の問題を解決するため、素材の一部に防臭効果が高いとされる竹布が使われていることです。便利なポイントはもう1つあり、付属のバッグは内側が防水加工されているため、中に下着を入れて洗濯でき、その後はバッグの中にロープを通すことで人に見られずに下着が干すことができます。レスキューランジェリーを出展するファンクションの本間麻衣代表は「3・11(東日本大震災)の後に自分で備蓄品をそろえようと探している時、防災備蓄の商品は男性目線のものばかりで女性のものがなかなかない、というところから開発を始めた」と話します。
 危機管理産業展はあさって=21日まで開催されます。

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