とれたてのバズった話題をお届けする「トレバズ」のコーナー。
(大木優紀アナウンサー)
今日はそのモラハラに注目してみたいと思います。モラルハラスメントに詳しい森法律事務所の森元みのり弁護士に聞きました。モラハラの場合、多くの被害者が自分が悪いと思い込んでいて自分が被害を受けていると気付くのが非常にむずかしいという特徴があるそうです。少しでもモラハラかもと思った時に対処するのが非常に大切!ということで・・・
「日常に潜むモラハラの危険と対処法」に注目してみたいと思います。今こんな漫画が注目されています。「モラニゲ」、実際にモラハラ被害を受けた女性に取材をしてリアルな体験談をコミック化したものなんです。その中からいくつかケースを見ていきましょう。
ケース(1)突然不機嫌になる夫
とにかく起伏が激しい夫で、にらんだり家具を叩いたり、理由も分からなくて聞いても教えてくれない。そして気がつくとこの奥さんは常に夫の顔色を伺って生活するようになり、今思えばずっと気を張って生活していて心が休まることがなかったそうです。
ケース(2)経済的に自由を与えない夫
この奥様は妊娠を期に仕事をやめて無収入になったそうなんですね。すると日常品や食費など夫に相談しないと使えない状態に。具体的には梅雨の時期にカーテンにカビが生えて買い替えようと言っても別に必要ないだろと言われてずっとそのカーテンを使っていた。この夫はかなりしっかりした経済基盤があってお金がないわけではないんですね。それにも関わらずお金の使い道は全部俺が決めるみたいになっちゃっていたそうです。
お金の使い方という部分でもモラハラになるんだなというケースですね。
(小松靖アナウンサー)
今の事例ですと、夫は自分の感覚が正しいと信じて疑わないということですね。大木さん、確認ですけど、モラハラというのはモラルハラスメントの略ですね。
(大木アナ)
言葉の暴力だったり、精神的なDVとも言われていますね。
(小松アナ)
それが夫のこうした振る舞いや言動に起因しているのがモラハラ。
(大木アナ)
もちろん男女が逆のケースも発生するとは思いますが、この漫画に関しましてはモラハラ夫から逃げた妻を題材にしています。
(小松アナ)
なるほど、苦しいですね・・。
(大木アナ)
ケース(3)ひたすら妻を無視する夫
夫は一緒に暮らしているのに常に奥様がいないように振る舞うんですって。子供には反応する。しかし奥さんには全く反応しないという生活が続いていたそうです。
(小松アナ)
なんなんですか、こういう人。何かがおかしいですよ。
(大木アナ)
この3つのケースに共通するのが、奥様はすぐには自分が被害者だと気付かずに長い期間我慢してしまったことです。
(林美沙希アナウンサー)
10年以上ですか?
(大木アナ)
ケース(3)は11年我慢して、その後に気がついてということなんです。やっぱり気付かないケースが多いということでこちら!(森法律事務所 森元みのり弁護士によると)
まず、おかしいなとスタート段階で自分自身でハッと思うことが大切。対処法としては信頼できる人に相談。この漫画にもあったんですが、多くのモラハラをする人間は奥様が家族や友達と連絡するのを嫌がったり禁止したりするケースが多いんですよね。しかし第三者、誰かに相談することで一歩が踏み出せる、気づいてもらえることがあるそうです。
そして録音する、スマホに日記をつけるなども有効。もちろん離婚する際の証拠という側面もありますが文書化することで気持ちが整理されて強くなるという効果もあるそうです。これに関しても、モラハラする人間はかなり上から目線の会話が多くて、夜中まで説教し続けたりとか精神的に追い込まれるケースが多いんですよね。でも一歩立ち止まって書いてみる。これも効果的だということでした。
(小松アナ)
DVなんかではよく奥さんが殴られても、自分が悪い、自分の落ち度だと思ってしまう。だからモラハラも二人だけの世界、特に専業主婦だったりするとやっぱり自分が間違っているんだと思ってしまって、発覚が遅れるってこともあるのかなって思いますね。
(大木アナ)
あと周りにそういう被害を受けているかもしれない人がいた場合、静かに話を聞いてあげていきなり離婚しなよと煽るのではなく、そっと話を聞いてあげてほしいということでした。
(小松アナ)
周りの対処としてね、難しいですね。
(大木アナ)
ただもちろん精神的・身体的DVが度を越している場合、危険な場合はすぐにでも専門機関に相談した方がよさそうです。以上、今日のトレバズでした。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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