※この映像は非営利、ファン制作です。
Q『なんで貴樹は、大学生になったときに明里が東京にいるのに会いに行かなかったんですか?』
A『貴樹はずっと初恋の明里のことだけを考えていたわけではないんです。』
貴樹が大学生になってからの話は、『秒速~』の小説版のほうでいろいろ書きましたので、そちらを読んでいただければヒントがあると思います。
それと、貴樹は必ずしも高校時代も大学時代も社会人になってからも、常に明里のことだけを考えていたというわけではないんですね。
折に触れ、ちょっとしたキッカケで明里のことを思い出しちゃうときもあるけど、彼は彼で真剣に大学生活に向き合おうとしていたし、社会人生活に向き合おうとして、水野さんとか別の人と付き合ったりもしていたわけですよね。
ただ、やはり明里という初恋の経験がすごく大きかったし、そのときに言われた言葉や思い出が、ある意味、呪いのようにいつまでも彼の中に残り続けてしまっている。そういう気持ちで生きていたんじゃないかと思います。(新海誠)