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◾️ボールペンでのベタは大変!
『ぼおるぺん古事記』はボールペン描かれている、だからべたが結構大変…今後ベタが減っていくかも!?など
ともすると、消えゆく歴史や日常の断片・記憶を、鋭い視点で鮮やかに描き出す漫画家・こうの史代。古典を現代へとときほぐし、再び息づかせる木ノ下歌舞伎を主宰する木ノ下裕一。分野は異なれど、両者の間には既存の表現を壊しながらも、過去を未来へと手渡そうとする強い意志が共鳴しています。
本タイトルのイベントは、木ノ下さんがこうのさんにぜひとも聞いてみたい質問事項ということで、初めての顔合わせによる越境対談が実現しました。
「一言で表現できるなら漫画に描く意味はない」「戦争は、決まった人だけが描くべき題材ではない」など、ここでしか聞けない話がたくさん飛び出した2時間半、ぜひご視聴ください。
・こうの史代(こうの・ふみよ)
1968年広島市生まれ。1995年に漫画家デビュー。2003年、原爆投下から10年後を見つめた「夕凪の街」が口コミで話題に。翌年、被爆2世の生きる現代を描く「桜の国」と共に『夕凪の街 桜の国』として刊行。本書で第9回手塚治虫文化賞新生賞などを受賞。また呉市の戦災の日々を丹念に紡いだ『この世界の片隅に』はアニメ映画化され、大ヒットを記録した。そのほかの作品に、古事記の漫画化に(ボールペンだけで)挑んだ『ぼおるぺん古事記』、東日本大震災に取材し、今も描き継いでいる『日の鳥』、コロナ禍の日常と古代のインドを(黒と青の2色で)繋いだ『空色心経』など。現在、佐倉市立美術館で初の大規模展を開催中(10月2日まで)。小説新潮7月号より1ページ漫画「かぐやサン」連載開始。
・木ノ下裕一(きのした・ゆういち) 木ノ下歌舞伎 主宰。まつもと市民芸術館芸術監督団団長。1985年和歌山市生まれ。2006 年に古典演目上演の補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。代表作に『娘道成寺』『隅田川』『義経千本桜 渡海屋・大物浦』『糸井版 摂州合邦辻』『三人吉三廓初買』など。2016年に上演した『勧進帳』の成果に対して、平成28年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018)の補綴、神田伯山への講談台本の提供など、外部での古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。NHK第2「おしゃべりな古典教室」パーソナリティ。著書に『物語の生まれる場所へ 歌舞伎の源流を旅する』(淡交社)がある。
・<高島屋・東神開発都市文化賞>
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