AKB48の新チームが始動する。伝統のチームAのキャプテンを務めるのは、岡部麟(21)。これまでチーム8のメンバーとして活動してきた新星だ。Aの歴代キャプテンは卒業生の高橋みなみ(26)と篠田麻里子(32)、総監督の横山由依(25)の計3人。グループを支えてきた実力者たちの跡を継ぐ思いは…?
――チームAの歴代キャプテンは高橋さん、篠田さん、横山さんです。
「凄い名前に並んじゃったと思います。恐縮です。私は同じことはできないので、違うやり方になると思います」
――どのようなやり方?
「私は迫力がないので、たかみな(高橋)さんたちのように、分かりやすい言葉で引っ張っていくのは難しいです。チームには先輩方もいらっしゃるので、陰で声を掛けさせていただいたり、人づてにさせていただいたり、裏からサポートさせていただいたり、という感じになるんじゃないでしょうか」
――なぜキャプテンに選ばれたのだと思いますか?
「全く謎です。いまだに、どなたが決めたのかも分かりません。でも、それは明らかにしなくてもいいのかなと思っています。きっとこういう理由で選ばれたのだろうと自分で考えて、それを生かしていけばいいのかなと思っています」
――自分で考えたところでは?
「“岡部ならおじけずにやってくれそう”“他の人が一歩引くようなことも岡部ならやってくれるんじゃないか”という期待があるのかなと思います」
――周囲からは岡部さんは「頭がいい」という評判を聞きます。
「いいというより、考えるのはとても好きです。例えば“こんな質問が来たら、こんなふうに答えよう”とか、そういうことを前もって考えるのが好きです」
――「歌とダンスがうまい」という評判もあります。
「歌とダンスは、音楽教室に通っていたりダンスチームに入っていたりしたので、自分の思ったように表現することができているとは思います」
――そして「面白い」。
「面白いことを言えないのがコンプレックスだった時期があるので、そう言ってもらえるなら、力が付いてきたのかもしれません(笑い)」
――なぜAKBに入ったのですか?
「テレビで握手会の様子が流れているのを見て“私だったら、こうするのにな”と思ったのがきっかけです。“自分がAKBに入ったら、どうする?”ということを考えているうちにどんどん好きになっていきました」
――歌やダンスに憧れたわけではない?
「AKBの活動の全てが面白いと思いました」
――握手会は大変でしょう?
「大変ですけど、私としては、ファンの方は自分の悩みも打ち明けられる存在なんです。ファンの方に“この前、仕事がかぶったんだけど!(怒)”とか愚痴も話しちゃっているので、ストレス解消にもなっています」
――全ての活動が楽しい?
「今、全てが楽しいです。たまに、何か失敗してつらいことがあっても、なんでダメだったんだろうと考えるのも楽しい。天職だと思います」
――キャプテンに選ばれた理由が分かってきました。つまり、AKBが好き!?
「はい、好きです(笑い)」
――それはキャプテンにとって大事なことですね!?
「それは大きいですね」
――センター願望は?
「ぶっちゃけ、ないです。中心メンバーではありたいけれど、客観的に見て、私がセンターというのは違うと思います」
――自身の課題は?
「AKBを知らない人たちに自分の印象をどう残せるか、ということを今は考えています。テレビの番組や記者会見を見る時、いろんな人たちがどんなコメントの仕方をして、どう印象を残しているのだろうと意識しています」
――どんなアイドルを目指しますか?
「この子をずっと見ていたい、応援したい、という気持ちにさせたいです。ファンには私のことを本当に好きでいてくれる人もいるから裏切りたくない。“岡部麟を応援していて損した”とがっかりさせたくない。ファンの気持ちを一番大事にしたいです」
◆岡部 麟(おかべ・りん)1996年(平8)11月7日生まれ、茨城県出身の21歳。14年4月、チーム8のメンバーとしてお披露目され、同8月に劇場公演デビュー。昨年11月発売の「11月のアンクレット」で初選抜。同12月、チームAと兼任し、キャプテンに就任することが発表された。愛称・りんりん。
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