『クイズ!ヘキサゴンII』(クイズヘキサゴンツー、英称:QUIZ!HEXAGON II)は、2005年10月19日から2011年9月28日までフジテレビ系列で毎週水曜日の19:00 – 19:57(JST)に放送されていた日本のクイズバラエティ番組。通称は『ヘキサゴンII』。ステレオ放送、字幕放送、ハイビジョン制作。

本番組の前身であり、2005年6月15日から10月12日まで毎週水曜日19:57 – 20:54(JST)に放送されていた『クイズ!ヘキサゴン 今夜はクイズパレード!!』に関しても本項目で併せて記述する。

概要
番組の進行
番組開始前に出演者に対して50問のクイズからなる予選ペーパーテストが行われる。番組冒頭で予選テストの結果発表が行われ、順位に基づいて3チームが編成。3チームが様々なクイズで争い、全ステージを終えて得点が最も多いチームが優勝となる。期間によっては最下位を争う制度となり、最下位のチームは後述の「お楽しみゲーム」と称される罰ゲームを受ける。

『クイズ!ヘキサゴン』の移り変わり
前身番組『クイズ!ヘキサゴン』の視聴率が低迷したことから、総合司会の紳助が番組のリニューアル(テコ入れ)を要望したことを受け、2005年6月15日放送分から「今夜はクイズパレード!!」をサブタイトルとして追加し、6名の生き残り形式から6名×3チーム戦にリニューアルされた。後に、紳助はこのことに関して「改編時期ではなかったがプロデューサーがすぐ了承してくれた。まるで役所の「すぐやる課」みたいだった」と語った[1]。

水曜19時台への移行
2005年10月19日より『クイズ!ヘキサゴンII』とタイトルが変更され、放送時間も水曜19時台へと1時間繰り上げられた。正式なタイトルは『クイズ!ヘキサゴンII』だが、番組中でのロゴやタイトルコールは『ヘキサゴンII クイズパレード!!』となっていた。

2008年1月2日19:00 – 21:54に、2001年から2007年まで1月2日に新春特番として放送してきた『クイズ$ミリオネア』(2002年は元日・2005年は別番組を放送)がレギュラー番組終了と年末特番に移行され、代替の形で放送した(2009年も同様)。2009年・2010年にはフジテレビ系列の看板番組『FNSの日』が本番組をベースに放送された。

時間帯を移して以降、特に2006年9月13日放送の3時間スペシャルで22.4%(関東地区)の高視聴率を獲得してから、出演者の珍解答をクローズアップして紳助がそれを弄ぶという番組のスタイルが確立されたことにより、視聴率が上昇し始め、2008年9月3日放送では最高視聴率23.5%(関東地区)を記録した。さらに2007年以降は紳助が音楽プロデューサーとなり出演者同士でユニットを組み歌手デビューさせ、それらが翌年年末のNHK『第59回NHK紅白歌合戦』に出場するなどいわゆる「おバカブーム」を作り上げ、番組の全盛期を迎える。平均視聴率も15%を上回るフジテレビを代表する高視聴率番組として躍進を見せた。

しかし、ブームも徐々に落ち着いていき、2010年春から(番組終了となる)2011年9月の期間は関東地区において、ほとんどの回で時間帯民放1位をキープしていたものの10%前半でやや伸び悩み、15%超の視聴率を獲得することはほぼなかった。

日本PTA全国協議会主催の「子供とメディアに関する意識調査」で、「親が子どもに見せたくない番組」として2008年度が第7位、2009年度は6位となった一方で、「子供に見せたい番組」として2009年度は8位にランクインされた。「見せたくない番組」と「見せたい番組」両方にランクインすることは極めて稀である。

2010年9月15日の放送の最後で放送300回を突破したことが発表され、10月27日の放送からBGMやCGが大幅にリニューアルされ、紳助・羞恥心・Pabo・サーターアンターギーのマスコットが入るタイトルロゴやフォント・BGMなどに一部変更された。

島田紳助の引退、そしてシリーズの終焉
2011年8月23日、紳助が暴力団関係者と交際をしていた影響により芸能界を引退することを発表。これに伴い当番組は当面の間放送休止が決まり、紳助が出演した収録済みだった回は全てお蔵入りとなり、翌日24日に放送予定だった当番組は緊急差し替えとして『タカトシ・温水の1000円握って食べまくり旅名作アンコールSP』を放送。翌週31日は『人気4番組合体! ヘキサはねるホンマ!?123 4時間ブチ抜きスペシャル』の第2弾として放送される予定だったが、当番組のパートを『世界おもしろ珍メダル バカデミービデオ大賞』の総集編に差し替えて放送された。その間、各種報道では紳助が総合司会を務める他の番組同様、番組の継続・終了について取り沙汰された。

その後、9月7日に放送を再開。当面は代理総合司会を置くことになり、7日分は藤本とつるのが、翌週9月14日放送分では品川と上地が代行した。

しかし、14日放送分の収録前に本番組の終了が決定し[注 1]、28日のスペシャルをもって終了することが報道された[2]。終了の理由としては「視聴率的には代理総合司会でも横ばいだったが、やはり紳助さんのテイストが濃く、紳助さん抜きでは継続が困難」とメディアに報じられた。紳助のレギュラー番組のうち、彼の冠番組以外で終了となったのは本番組のみである。

9月7日、14日、28日(最終回)の放送において、出演者から紳助の実名は一切出されなかった[3][注 2]。また、最終回においては他の番組では恒例となっている過去の名場面なども紳助が引退した事情から放送出来ず、最後の提供クレジットなどにおいて、紳助が映っていない一部シーンが流れたのみだった。これにより、2002年7月から始まった一連の『ヘキサゴンシリーズ』は9年3ヶ月の放送に終止符を打った。

シリーズ終了後
一時は動向が不透明になっていたコンピレーションアルバム『WE LOVE ヘキサゴン 2011』が予定通り発売。同年11月26日には番組最後のイベントとなった『ヘキサゴンファミリーコンサート 2011 WE LIVE ヘキサゴン』を紳助抜きで決行し、これをもって番組内で結成されたユニットはサーターアンダギー[注 3]を除いて、解散及び活動終了となった。

水曜19時枠は同年10月以降、特別番組やスポーツ中継(世界体操競技選手権・バレーボールワールドカップ)でつなぎ、2012年1月より新番組『おじゃマップ』が開始された[4]。

2011年12月26日に放送された『さんまの全日本宴会芸コンテスト』において一部のヘキサゴンファミリーが出演し、全員で『泣いてもいいですか』を歌唱。出演したのは里田まい、スザンヌ、木下優樹菜、FUJIWARA、品川庄司、クリス松村の8人。

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