25日に百条委員会への出頭を拒否した静岡県伊東市の市長。百条委員会は「出頭拒否には正当な理由がない」として、地方自治法違反の疑いで市長の刑事告発を検討しています。

■「認めがたい」刑事告発検討

百条委員会 井戸清司委員長
「田久保真紀氏の回答書における拒否の理由につきましては、ただちに正当であるとは認めがたいとの見解に至るものと考える」

 百条委員会の証人喚問では、正当な理由がなく出頭を拒んだ場合、拘禁などの刑罰が科せられます。これまで出頭する姿勢をみせていた田久保真紀市長(55)が、まさかの欠席。25日、第3回目の百条委員会は市長欠席のまま、次なる一手が話し合われました。

百条委員
「市長が東洋大学を卒業していないということについては、過去に直接本人の口から聞いたという人物を私は知っています。その人物が証人喚問に応じてもよいと言ってくれているので」

伊東市議会 青木敬博副議長
「田久保市長はそれを反論しない限りは認めたことになるので、もう一度再出頭を求めたいと思う」

 市長は告発文が届くまで除籍だと知らなかったと主張していますが、その主張を崩してから再度出頭を求める構えです。

伊東市議会 中島弘道議長
「本当に出頭拒否というのは道義的、社会的な責任として許されることではないと思っている。本人は辞意を表明しているんですから、早く辞職もしていただきたい」

青木副議長
「市長が公務をダラダラやったり、来たり来なかったりで、それは(市民)6万4000人の命を軽んじているとしか思えない」

 再出頭にも応じなければ、地方自治法違反の疑いで刑事告発することも視野に入れています。出頭も拒否し、疑惑の卒業証書の提出も拒む市長。

田久保市長
「私の中では本物であると思っております」
「学校に取りに行ったのか、誰か友達と一緒に行ったのか記憶が曖昧(あいまい)でございます」

■卒業証書「同期生作ったニセ物」

 卒業していないのに持っていた「卒業証書」について、新たな告発文で、真偽不明の新情報が舞い込みました。

東洋大学の同級生を名乗る人物 真偽不明の文書
「諸般の事情により氏名等の詳細はご容赦ください。田久保真紀の卒業証書なるものの真実をお知らせします。あれは彼女と同期入学で平成4年3月に卒業した法学部学生が作ったニセ物です」

 これは、18日に議長宛に届いた告発文書のコピーです。差出人は1992年3月に東洋大学法学部を卒業したという市長の同級生を名乗る人物です。

「彼女は入学して最初の1年間は他の学生と同じように講義を受けていたけれど、2年に進級した後はほとんど大学には顔を見せず、バイクや四輪で遊び歩く毎日だったと記憶しています。入学から4年たち、真面目に勉強していた他の学生が卒業式に出席する際、『田久保だけが卒業できないのはかわいそうだ、お遊びで卒業証書を作ってやろう』ということになり、卒業生の有志がそれらしい体裁で作ったものです。ただし、自分たちが持っている本物の卒業証書と同じ造りでは犯罪になるため、あえて誰が見てもパロディだと分かる忘年会の余興の出し物のような造りにしたそうです」

 これが事実かは分かりませんが、偽物とはっきりわかる「卒業証書」だと書かれています。

山下明子秘書広報課長
「ちゃんと四角い赤い校印も、角印も押してあって、お名前と全体的なものを見たなかで、平成4年3月の卒業なんですねということで」

 市長が職員らに見せた「卒業証書」が同期生が作ったものだとすると、なぜ市の関係者が本物と見間違うことになるのでしょうか。

東洋大学の同級生を名乗る人物 真偽不明の文書
「学長や学部長の押印も、朱肉をマッチ棒や定規を使って本物を見ながらそれらしく作ったものです。実際に作った当人は『我ながら素晴らしい出来栄えだ』と自慢していたそうです」

 偽の卒業証書を市長に手渡したシーンは、事実かどうかは分かりませんが具体的に描写されていました。

「ニセの卒業証書は居酒屋での飲み会の席上、余興として本当の卒業式をまねてうやうやしく行われ、彼女は恥ずかしい素振りも見せず、満面の笑みを浮かべて受け取っていたと後になって聞きました」

■市職員は「苦情対応が負担」

 25日、百条委員会に出頭しなかった市長は、市職員の労働組合関係者と面会しました。

伊東市職員労働組合連合会 斉藤勝巳執行委員長
「一日半で述べ300件ほど職員から意見をいただきました。市長の言動の一つで問い合わせがその都度かかってくるということで、その対応している部署が本当にかなりの負担を強いられている」

 苦情への対応で職員の負担は限界を迎えています。

「職員が日常の業務をしっかりとできる体制を、市民のために働くための職場を取り戻すために対応してほしい」

 市長はメールを用いた窓口を開設する予定だといいます。

田久保市長
「(Q.今月中に辞任を考えている?)できればきょうその辺のご回答というか、大体その方針が分かればよかったが、ちょっと分からない状況ですので、そのなかでもしっかり考えていきたいと思う」

(「グッド!モーニング」2025年7月26日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

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