(1)プ ロ ロ ー グ
大崎駅南改札口の前で行われている大崎コミックシェルター。
毎年、夏と冬行われるこのイベント。
同人誌の即売会を中心に、冷たい飲み物の配布なども行われている。
*大崎コミックシェルター実行委員会 綱嶋 竜太さん「東京国際展示場で行われているコミックマーケットという世界的な同人誌即売会の客を大崎に誘致する勝手に応援連動イベント。乗客の一部でも大崎駅で降りてくれたら良いと企画して始まったイベント」
大崎のご当地キャラクター・大崎一番太郎。長きにわたり、地元で愛され、イベントには欠かせない存在である。
その大崎一番太郎の声を担当するのが山口勝平さん。
テレビアニメ『らんま1/2(にぶんのいち)』早乙女乱馬役など、第一線で活躍する声優である。
*声優・俳優 山口 勝平さん(品川区在住)
「大崎に関わるようになったきっかけは、大崎一番太郎の声を担当することになったから」
この日は勝平さんの長女・茜さんの姿もあった。
*声優・俳優 長女 山口 茜さん(品川区出身)
「大崎フリークというラジオ番組を担当。イベントの時などは、できれば手伝いたい」
こちらは茜さんの兄・竜之介さん。彼も大崎で行われるイベントに協力している。
*声優・俳優 長男 山口 竜之介さん(品川区在住)
「父が大崎一番太郎に関わるようになった頃、私は大学生だった。大学のサークルの友人と一緒にスタッフとして手伝うようになったのが大崎に関わるようになったきっかけ」
地域とのつながりを大切にする山口親子。
彼らから見た大崎とは、どのようなまちであろうか。
(2)勝平さん(WEB配信)「炎上TV」
大崎にあるマチキチ。ここで月に2回行われるWEB配信。出演者のひとり、山口勝平さん。平成25年(2013)から大崎一番太郎の声を担当する声優である。
*声優・俳優 山口 勝平さん「WEB配信を月に2回することになって、立ち上げから、ずっと協力している。大崎で何かをする時のきっかけは、すべて大崎一番太郎の声を担当したことが始まり。大崎一番太郎が4月1日ではなく3月31日にツイッター(現X)で、うそをつく企画をしていた。イベントに山口勝平さんが出演するというようなうそをついた。それをたまたま見て、僕でよかったら声を担当するよとリプ(返信)をしたのがきっかけ。
当初は、かわいい感じの声『ボクは大崎一番太郎!みんな大崎に遊びに来てね!』
基本は、このような感じ。最近は かわいい声にはこだわらず、犬山劇場という短い芝居のようなことをすることがあり、ストーリーのキャラクターによりけりで声の感じは自由に変えている」
(3)勝平さん(生い立ち)
勝平さんが声優として活動を始めたのは昭和63年(1988)。
声優になったきっかけはなんであろうか。
*声優・俳優 山口 勝平さん「出身は福岡県。高校卒業後、役者を志して(昭和59年(1984))19歳の時に上京。
亡くなった先代のスネ夫役(ドラえもん)・肝付兼太が主宰していた劇団に入団。主宰が声優だったのでアニメ関係者が演劇を見に来ることが多かったので(23歳の時に)声の仕事をしませんかと声をかけてもらったのが声優になったきっかけ。
演劇などの場合は本人の見た目なども関係するので演じる役が限られる。声だけで演じるのであれば、見た目などにとらわれず、いろいろな役を演じることができる楽しさがある」
(4)勝平さんの大崎
勝平さんは平成25年(2013)ごろから、大崎の地域活動に参加している。
*声優・俳優 山口 勝平さん「大崎のイベントには、だいたい参加している。大崎がベース(活動拠点)になったので大崎に会社を移転した」
勝平さんから見た大崎の魅力は……。
*声優・俳優 山口 勝平さん「いろいろ開発されている地域なので日に日に、いろいろな物が増えていく楽しさがある。大崎は、のんびりと過ごすには良いところ」
(5)大崎フリーク エフエムしながわ 竜之介さんと茜さん
毎週金曜日エフエムしながわで放送中の大崎フリーク。
この日の出演者は勝平さんの長男・竜之介さん。
そして、竜之介さんの妹・茜さん。
*声優・俳優 長男 山口 竜之介さん
「学生時代の友人がディレクターを担当している特殊な環境。その分、彼が私の性格をかなり分かっているので、のびのび出演している」
*大崎エリアマネージメント 山田 瑛平さん
「もともと山口竜之介さんと大学でラジオ番組などを制作するサークルに所属。それをきっかけにふたりで大崎のまちをラジオ番組で宣伝したいと考えて企画が始まった。竜之介さんは友人が多い。すごい魅力的なところに、みんながひかれている」
(6)山口 竜之介さん
この日、竜之介さんが足を運んだのは、目黒川にかかる小関橋。
*声優・俳優 長男 山口 竜之介さん「この辺りをいつも自転車で通行している。春になれば桜並木になる。冬はライトアップされてきれいな景色になるので、通行していて気持ちがいいところ。乗降客の多いまちなので将来的に飲食店街などが発展したら良い」
竜之介さんは平成28年(2016)から声優として活動を開始。
以来、演劇などの舞台や落語まで活動の幅を広げている。
*声優・俳優 長男 山口 竜之介さん「父の影響で演劇などを幼少の頃から、いつも見ていた。小学校でも放送委員会などになった。実際に声優になってみると難しいところがたくさんある」
竜之介さんにとって、父親の存在は…
*声優・俳優 長男 山口 竜之介さん「山口勝平は演技の幅が広く、自分が経験を積めば積むほど、父は すごい人だと思う。
目標は子どもたちに喜んでもらえるようなアニメ作品の役を担当したい」
(7)山口 茜さん
勝平さんの長女で、竜之介さんの妹・茜さん。
彼女もまた、父と同じ道を歩んでいる。
茜さんは令和3年(2021)に初めてテレビアニメのレギュラーになった。
*声優・俳優 長女 山口 茜さん
「幼稚園の卒園アルバムに、将来は声優になりたいと書いていたほど声優に憧れがあったが、芝居を勉強したいと思って大学卒業後、劇団の養成所に入った。その時に、たまたまオーディションを受けたのが声優の仕事だった。それが俳優と声優になるきっかけ」
茜さんから見た大崎の印象は…
*声優・俳優 長女 山口 茜さん
「お花いっぱい大崎など、まちの住人が参加するイベントなどにも参加。企業と住民の結びつきが、すごく強いまち。皆の力で盛り上げようとしているところが、大崎は、すごくステキ」
茜さんはスクエア荏原で行われた声優朗読劇にも、親子で出演した。
*声優・俳優 山口 勝平さん
「いままで自分で演じていた技を形として教えてあげて譲るようなこともできない世界。自分自身で もぎ取っていくしかない厳しい世界なので、そこに身を置いて、がんばろうと思っているのなら、それを、ただ応援する」
(8)エピローグ しながわ夢さん橋
大崎地区最大のイベント。しながわ夢さん橋。
ノンストップ山手線一周の旅「夢さん橋号」。
勝平さんたちは缶バッチの配布や、じゃんけん大会に協力。乗客を楽しませた。
*声優・俳優 長女 山口 茜さん
「これからも、まちに協力したい。来てくれる人とも関わりを持っていきたい」
*声優・俳優 山口 勝平さん
「イベントなどがある時には一緒に盛り上げていければ良い。可能な限り大崎を盛り上げていきたい」
大崎とのつながりを大切にする山口親子。
親子ともに、これからも、このまちを愛し続けることであろう。
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