新型GNドライヴが完全に同調しなかった場合に備えてダブルオーガンダムに対するオーライザー的な装備として用意されていたが、クアンタのツインドライヴが安定稼動していたため使用されることはなかった。これら追加装備はドライヴの安定化装置としての意味合いもあるが、クアンタの追加武装としての側面も持っており、GNソードIVを装備した状態のクアンタは(パイロットの休息なしなどの条件付きとは言え)1週間で地球へ来襲したELSを殲滅できるというシミュレーション結果が出ている。ただしこれはデザイナーの海老川の独自の設定であり、水島監督は殲滅という設定にかなり否定的。実際のところ、このシミュレーションはパイロット側の疲労やミスなどの不確定要素は考慮されていない上にELSのデータが圧倒的に不足しており、使用されたデータは地球圏での最終防衛戦までのもの。ELSの勢力的規模から増援が現れる可能性は極めて高く、ELSの自己進化・修復能力も考慮されていない。さらにELSが全力で戦闘行動を取った場合を想定したシミュレーションではない点に加え、CBの他メンバーや連邦軍が戦闘に参加していない点には留意する必要がある、と公式書籍『GUNDAM WEAPONS』で語られており、現在では否定的な見方が強い。通常のクアンタがやってきた異性体との「対話の為のクアンタ」であるならば、こちらは相手に悪意があったときに「武力を行使する為のクアンタ」という解釈もできる。なお、GNソードIVフルセイバーはGNソードIV本体と三本のGNガンブレイドで構成されており、それぞれのパーツを用途に応じて組み換え、ライフルモードやランチャーモード、セイバーモードとして使用することが可能。武装プラットフォームとして機能するGNソードがⅣの名を冠するのはGNソードVより先行して開発が進められていたため。

マスラオ・スサノオを元に旧ユニオン・旧AEUの技術陣が開発した新型可変機「ブレイヴ」に搭乗し、グラハム機を含む6機のブレイヴで構成された新型MS部隊「ソルブレイヴス」の隊長を務めている。パイロットとしての腕と「道理を無理でこじ開ける」性格は健在で、通常は3機で囮と迎撃をローテーションで繰り返す戦闘パターンを1人で敢行するといった超人的な戦闘を披露した。部下を率いて連邦軍先遣艦隊の援護に赴くが間に合わず、代わりにCBの窮地を救った。プトレマイオス2改に乗船した際は、自らを「ガンダムを超えようと愚行を繰り返した男」と名乗り、過去の述懐と共に「超えるのはガンダムではなくこの少年(刹那)だ」と、自分の新たな決意を語ると同時に、刹那を救えなかった事を悔やんでいた。部下思いでもあり、地球圏防衛の最終決戦に出撃する際には「だが敢えて言おう。死ぬなよ!」と彼らに生還するよう諭し、目の前で部下のイェーガンが戦死した時には「敢えて言ったはずだ!」と嘆いた。その後は、対話を行うために超大型ELSへ向かう刹那のクアンタを援護し、刹那の攻撃で開いた穴を閉じさせないよう道を切り開くべく、機体や自分の体が侵食を受けて吐血する中、「これは死ではない…!」と語りながら、超大型ELSに特攻して戦死するという、壮絶な最期を遂げた。
…かに思われたが、10周年イベントの朗読劇で語られたアフターストーリーにより、刹那のクアンタムバーストによりELSと同化し、奇跡の復活を遂げていたことが判明した。その後はELSの母星に旅立つ刹那に未来を託され、ソレスタルビーイングへガンダムマイスターとして合流し、かつての彼の機体の改修機へ搭乗することとなる。なお、彼の生還については「グラハムの機体はELS中枢に特攻したためクアンタムバーストの範囲内にあった」「特攻前の段階でELSの侵食を受けていた」「クアンタムバースト時、『生きたい』というグラハムの心の奥底にあった願いを感じ取ったELSがグラハムの生命活動を維持させた」「クアンタムバースト後の刹那がグラハムの声に気付き、ELSを受け入れ生まれ変わる選択肢を示した」という複合要因によって成し遂げられたものである。かつてガンダムを追い、ガンダムを超えようと愚行を繰り返した男は今、ガンダムとなり、世界の歪みを破壊する。革新者となり旅立った少年が、自らに託したガンダムと共に。

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