パキスタン北部にある、世界で2番目に高い山・K2。

そのK2の山頂を目指し滑落した、登山家の平出和也さん(45)と中島健郎さん(39)。

ヘリコプターの捜索で2人の位置は確認されていましたが動きがなく、地上からも空からも救助が難しい場所のため、家族の同意のもと救助活動を終了すると30日、所属会社が発表しました。

登山界で最も権威のある、ピオレドール(黄金のピッケル)賞を受賞した“世界的登山家”でもあった2人。
滑落したK2の7500メートル付近は、どのような世界なのでしょうか。

写真家の石川直樹さん(47)がK2に登った際の映像を見ると、互いの体をロープでつないで急斜面を登っていて、ところどころむき出しとなった岩肌が見え、後ろを振り返れば足がすくむ高さであることが確認できます。

3回目の挑戦でK2を登頂した石川さんは、平出さん、中島さんとも親交がありました。

石川さんによると、今回2人が挑戦したのは、まさに前人未到ルートだったといいます。

石川さん:
(2人が)到達した7000メートル強のあたりは、過去に誰も到達したことのない、西壁の新ルート上の斜面になります。その先がどうなっているのかとか、そういった情報がほぼない状態で、手探りで登っていったので、大変難しい登山をされていたと思います。

平出さんは過去の会見で“自然とはどういうものか”について、「自然はみんなに平等ですから」と語っていました。

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