元ピンクレディーの増田恵子は、1981年に中島みゆきから『すずめ』の楽曲提供を受けている。当時、そのことは、当然のことながら喜んでいたと思っている人は多いだろう。だが、増田は『すずめ』を嫌々唄っていたことをご存知だろうか。2000年頃放送されたテレ東系『うた!パラダイス』にゲスト出演した時に、以下のように言っているのだ。
増田:みゆきさんから『すずめ』のデモテープをもらって聴いたら、歌詞が凄く暗くて、このまま自殺しちゃうんじゃないかというくらい暗くて……。
増田:でも当時私、公私共に幸せだったんですね。
モト冬樹:当時というのが悲しいですね。
増田:お互いに(笑)
増田:それで、『家に帰ったら親子丼でも作ろうかな』と思って、親子丼のことだけ考えて、歌詞のことはぜ~んぶ忘れてレコーディングしたんです。
このように増田は楽曲提供を喜んでいたどころか、暗い歌詞と嫌悪感すら抱いていたのだ。
中島みゆきから楽曲提供を望む歌手はたくさんいる。嫌々唄うくらいなら楽曲提供は断るべきではなかったか。
曲を書いてもらっていてこのような言い方をするのは、礼を欠いていると思われても仕方ないだろう。
図々しくも増田は、今もテレビやコンサートで『すずめ』を唄っているのが解せないところだ。
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