時は江戸後期、文政の頃―。薬種問屋を営む大店(おおだな)・長崎屋の跡取り息子の一太郎(手越
祐也)は病弱さゆえ、父・藤兵衛(岸部一徳)と母・おたえ(真矢みき)は、心配でならない。
そんな一太郎が5歳の時、齢(よわい)千年という力の強い妖(あやかし)仁吉(谷原章介)と佐助
(高杉亘)が守り役に現れた。この時から、一太郎には様々な妖が見えて、会話も出来るようになる
。妖たちも一太郎を心から愛し、遊んでもらうためにいつも周囲をうろつくのだった。
しかし、一太郎は悩みをかかえていた。生きているだけで精一杯の自分には、大店の跡継ぎは相応し
くない。どうせ長くは生きられないのであれば、幼い頃、長崎屋を追い出された腹違いの兄・松之助
(岡田義徳)に店を継いで欲しい・・・と。
ある日、偶然殺人現場を目撃した一太郎は、奇妙な連続殺人に巻き込まれていくうちに、祖母のおぎ
ん(十朱幸代)から、自分の出生の秘密を聞かされる事となる。
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