前線の通過に伴い、午後から気温が下がった2月20日の福島県内。それでもいわき市小名浜では22.5℃と今シーズン一番の暖かさとなったほか、福島市では早朝に16.1℃を観測した。

福島テレビ・矢崎佑太郎アナウンサー:「リンゴ・桃・サクランボ様々な畑が広がるこの場所では、剪定作業が行われている。今年は例年にない暖冬。雪が無くて作業がしやすい一方様々な不安があるといいます」

福島市飯坂町の果樹農家・金子清高さんは「あんまり枝が多すぎると、太陽の光とか入らなかったりとか」と話し、朝から行っていたのが桃の木の剪定作業。剪定とは果樹の生育や実の大きさを調節するため、枝の一部を切り取ること。美味しい桃を育てるには欠かせない作業だ。

金子さんは「こんなに暖かくて雪が少ないというのは、なかなか無いですよね」と話す。作業自体は進んでいるものの、この気温に不安を感じている。「暖かいと仕事は進むんですけど、その分花も進むのが不安で、遅霜とか来ると花が枯れたりとかしちゃうので。それが非常に心配ですね」と金子さん。

「霜の被害」寒さに弱い蕾は、開花直前からは氷点下2℃以下になると、生育に障害がでると言われている。そのためこの暖かさで蕾が膨らんでしまうと、今後気温が下がった際に被害を受けてしまう。さらに・・「春先の水分が足りないとか、休眠時間は大丈夫というんですけども、これだけ暖かいと色々な部分が例年と違うので、そういう部分の不安はありまよね」と果樹農家・金子さんに不安が付きまとう。

例年、桃の花は4月上旬頃に開花するが、今後も気の抜けない日が続きそうだ。

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