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参考図書

伊藤羊一/1分で話せ
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小学校6年生までに必要な作文力が1冊で身につく本
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この本を選んだ理由は、自分の考えを相手に理解してもらうための方法を学びたかったからです。

日常生活で、特に仕事場面で、論理的に考えたら誰が考えても最終的にこの辺りが落とし所になるよね、という話や提案をしても相手に全然通じなかったり納得してもらえないことが多くて、とてもイライラしてしまいます。

その上で、その数週間後や数カ月後、数年後にこちらが提案していた話を我が物顔で語っている場面に遭遇すると、もう既に遅いし、昔のあの時点でどう考えても結論に到達出来たし、自分の意見正しかったじゃん、などど更にイライラしてしまうのが、損しかないというか、嫌な気持ちになると感じていました。

そもそも私の話を聞くつもりがないという場合は沢山あると思っているのですが、こちらが伝え方を工夫することで相手に適切な行動を取ってもらい、自分はストレスフリーでいられる場面を少しでも増やせるきっかけにしたいと思い、伊藤羊一さんの「1分で話せ」を読んでみました。

本のあらすじです

はじめに、そもそも人は他人の話の8-9割を聞いていないから、その前提で相手に提示する話の内容はもちろん、話し方や表現方法を綿密に考えた方が良いよね!という提案をされていました。

そして、相手に話すということは、話の内容を理解した上でどのように動いてもらいたいかを、相手の頭と心に取り込ませて相手の考えとして馴染ませる移植手術である、ということを伝える側が明確に理解しておくことが必要、と主張しています。

そのために自分に出来るあらゆることに時間を惜しまず取り組むことが大切だと結論づけています。

一番心に残った箇所は、じぶんの主張について、相手の頭の中で勝手にイメージが湧くような「超一言」で包み込むようにしているというエピソードです。

そもそも人は他人の話をほとんど聞いていないのだから、相手に素通り出来ない引っ掛かりを初手に出せる状態に準備しておくことが大切だと感じました。

だから、自分の主張はロジカルな枠組みが適切に構築されているのは当然のこととして、その上で必要最小限の情報量で、尚且つ想像して感情が揺さぶられるイメージを湧かせるための方法を自分の打ち手にするのが非常に合理的だと納得しました。

この本で良かったことは、人は他人の話をほとんど聞いていないのだから、主張を相手に上手く伝えられないことで自分の無力さにイライラするのが無意味だと気づけたことです。

相手に話すということは、自分の主張を相手に移植して馴染ませることだから、移植手術のように拒絶反応が起こって当たり前だと客観的な視点を手に入れられたのは、大きな学びとなりました。

その上で、自分の主張を相手に受け入れて行動してもらうために出来ることは結構あると、具体例をたくさん知ることが出来たので、すぐに実践していきます。

WACOCA: People, Life, Style.

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