2013年10月、高齢者売春クラブが警視庁に摘発された。クラブの会員数男性1000名、女性350名、最高齢は88歳。まさに超高齢化社会の日本が抱える、老人の孤独死、介護問題、おひとりさま問題などの不安が反映された事件。この事件をもとに、『ソワレ』の外山文治監督がオリジナル脚本を手がけた社会派群像劇『茶飲友達』。

 2月4日公開初日初回から連続5回満席ロケットスタートを皮切りに、平日もシニア層を中心に動員数は落ちず、週末は連日満席の大盛況。公開から1ヶ月弱で早くも拡大公開となったTOHOシネマズ シャンテでの初日は多くの観客が詰めかけました。渋谷ユーロスペース1館のみの公開から始まった本作ですが、3月31日現在なんと66館まで公開劇場が拡大。70館が目前に迫り、まさにカメ止めブームの“シニア版”というべき社会現象を巻き起こしている。

 全国での大ヒットを記念して、本作のメイキング動画2種類が到着。「Her Family」は、“岡本玲の想い”と題して、主人公・佐々木マナを演じた岡本が撮影時を振り返るインタビューと現場の映像で構成。そして「My Family」は、監督が「この映画のコンセプトです」と語るエリック・サティの「あなたが欲しい」(仏題:Je te veux)をBGMに、岡本玲の笑顔や、渡辺哲を演出中の外山監督、孤独な高齢者と若者による“擬似家族”をテーマにした本作にふさわしく、若者チームとシニアのティー・ガールズたちが談笑する風景などが綴られていく。

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