”檳榔樹”は”ビンロウジュ”又は”ビロウジュ”と読みます。ヤシ料の被子植物で、日本では四国の南部や九州、沖縄といった地域に数多く自生しています。また、台湾でも生育しているようです。
僕がこの木に興味を持ったのは、その言葉の響きと、当て字だろうけど和名の漢字表記が何とも不思議な字面だったからです。そして、僕にとってこの“檳榔樹”という木にはもうひとつの思い出があるのです。僕が子供の頃に通っていた小学校の校庭に“棕櫚”の木などとー緒に、この檳榔樹が植えられていました。遠い昔の事なのでその頃の情景までは浮かびませんが、変わった名前の木だったので呼び名だけは覚えていました。ただ、やたら葉の大きな木だったように記憶しています。
最近の小学校の校庭はどんな風になっているのか知りませんが、昔はいろんな草花や樹木が植えられていたり、鳥や動物を飼っていたりもしました。つまり。日常に自然がいっぱいあったのです。幼い子供にとって、自然に親しむ事はとても大切なことだと思うのですが、今や町中はコンクリートのジャングルになり、土や緑の匂いなんてしなくなっています。これからの子供達の事を思うと、親が、大人がこの問題について真剣に考えなければならないのです。きっと“檳榔樹の木陰”は、安らぎを与えてくれるはずです。
ところで、最近テレビのニュース番組で知ったのですが、台湾で檳榔樹の実を噛み煙草のように噛むのが流行しているそうです。僕としては、どんな味がするのかとても興味があります。
この曲の演奏上のポイントとしてはゆったりとしたスロー・テンポの楽曲なので特に感情表現を大切にしてください。そしてルバートっぽくプレイしても構いません。
中川イサト

多くの方に聴いて頂ければと思います。
また動画を作って下さり感謝しております。

中川朋美 𝓣𝓱𝓪𝓷𝓴𝓼🎸💕

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