女優の小野真弓(36)が7年ぶりに写真集『赤い花』を発売し、2月3日、都内で握手会を行った。
小野といえば、消費者金融「アコム」のCMで大ブレイク。当時20、21歳だった小野が「はじめてのアコム♪」と見せる笑顔に、多くの男性ファンが魅了された。グラビアアイドルとして写真集を定期的に出していたが、2011年の『Switch』を最後に出していなかった。
小野は久しぶりの、36歳での写真集となったが、自身でこう解説した。
「良くも悪くもそのままの私なので、すごくお気に入りの部分と、コンプレックスの部分もそのまま写っている。ただ、これが私のリアルだなと。年齢を重ねたことで、プラスなこともありますけど、重力とともに下がるものもありますし、シワもありますし、そういうものを隠さず、そのまま写させてもらいました」「赤い花」では、過去の写真集にあるような健康的なイメージの写真集ではなく、どちらかというと、セクシーさ、妖艶さが要所で出ている。また、写真集には小野自身が書いた短い文章が何編か書かれ、その内容が性に関することにも触れており、過去のイメージからするとかなり、衝撃的だ。
例えば、「告白」というタイトルの文章。
毎日、真面目そうな顔して
過ごしているけれど
私だってけっこう
エロいこととか考えてるよ
小野は文章について、こう明かす。
「文章を書くのが怖くて、書くのが大変だった。文章を書くと、隠しているものが丸裸でバレる感じがして、写真撮るより、裸見せるより恥ずかしかった。エロいこと考えているもそうですけど。どうしてもにこやかに仕事をして、周りの人と仲良くしようとして、自分の黒い部分に気づかないというか、良い子ぶりっ子じゃないけど、そんな表面的なところで生きててるところもあった」
さらに心境をこう吐露する。
「文章とか書いて自分の本音ってなんだろうって考えてみて、意外とエロいことも考えているし、それをわざわざ人に言うことはないじゃないですか。それを写真集で、リアルな自分を写してもらうということだったので、リアルにエロいものはエロいし、悪いこと考えているものは悪い」
本人の思いとは別に、決して今も売れっ子タレント、女優という訳ではない小野が、なぜ再び写真集を出すことになったのか。写真集を企画した講談社の写真週刊誌「FRIDAY」のグラビア担当は経緯を明かしてくれた。
「昨年久しぶりに話す機会があって、『最近は(写真週刊誌に)撮られることもないですしね~。全然ダメですよ、そっちは(笑)』って言われていて、じゃぁ久しぶりにグラビアに出ればと言ったら、『今なら撮られていい気がする』と言われたのがきっかけです。(企画がよく通りましたね?)小野真弓というネームバリューはまだいけるかなというのはあった。過去に、写真集を十何冊も出してきているわけですし」
一方、近年は30代半ばでも写真集を出すことはごく当たり前のことになってきている。最近では深田恭子(35)の水着写真集が話題になった。アイドル評論家の中森明夫さんは、小野や30代での写真集発売についてこう表した。
「90年代末から2000年代に入った頃から、ほしのあきなど30代グラビアアイドルというのが出始めて、今や30代のグラビアアイドルは全然珍しくない。橋本マナミさんとかもそうですね。小野さんは17、8年前に取材させて頂いたことがありますが、彼女のファンは根強い。とりわけ美人でも、とりわけスタイルが良いという訳ではない。それでも、人気になる前から、ファンは自分たちが見つけて盛り上げるといったグラビアアイドルファン独特の人気がある。思い入れというか、小野真弓さんのファンは、根強く応援し続ける傾向があるのかもしれません」
確かに、握手会では推定30代~50代の男性ファンが数十人、列をなしていた。ある男性ファンは「大学生の頃にも握手会に参加したことあります。もう10年近く前です」と嬉しそうに語っていた。
36歳のリアルが写っている小野の写真集。今作で写真集は終わりなのかと、記者に聞かれると、「要望があればいつでも」とニッコリ。
次作も期待できそうだ。(本誌・大塚淳史)
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