【第26弾】「ザ・ロングセラー愛されるにはワケがある」夫婦二人三脚で営む小さな町中華 円山で店を続けたい店主の強い思い(4月23日放送)

新しいお店が次から次へとオープンする一方、長く続いているお店があります。
北海道で50年以上続くお店にスポットをあて、愛されている理由を探るコーナー「ザ・ロングセラー愛されるにはワケがある」。
今回は、に注目しました。

創業55年目 夫婦二人三脚で営む小さな町中華

地下鉄東西線、円山駅から徒歩5分の 中華食堂「福留」です。

わずか14席の小さな店内は、昼時にはいっぱいに…

客:「めっちゃ美味かったですよ。」

客:「ご主人も奥様も二人とも優しい感じ」

福原 正敏さん:「母さん見て」 ニ三子さん:「ん」福原 正敏さん:「オッケー出ました」

創業して今年で55年目。

福原 正敏さん、ニ三子さんの夫婦二人三脚で、この場所を守り続けています。

店にはさまざまなグッズがズラリ。
筋金入りのファイターズファンです。

当時札幌で馴染みのなかった“タンメン”がロングセラー
「福留」のロングセラーは…

やさしい塩味が身体にしみる、“タンメン”です。

客:「塩味で薄くて良い感じで、体にも優しい感じ」

白菜などたっぷりの野菜を中華鍋で炒め、自慢のスープを入れて甘みを引き出します。
札幌定番の黄色い縮れ麺と合わせれば…完成!

このボリュームで、お値段は750円!

福原 正敏さん:「オープン当初からできるだけ値段を抑えようっていう。特にタンメンはそれを売りに、野菜たっぷりっていうのをメニューに歌ってるんで。“白菜一個いくら値上がりしました”って言ったって一個丸まんま一人に全部使うわけじゃないから。その分お客さんに回数来てもらえた方がうれしいし」

庶民に寄り添う町中華。
そのスタンスを貫くため、手ごろな値段と、変わらない味を提供します。

福原 正敏さん:「タンメンは澄んだスープで作るのが基本ですから、基本スープを濁らせないために沸騰させない、いじらない」

福原 正敏さん:「これ鶏一羽。」番組スタッフ:「まるっと入るんですね」

福原 正敏さん:「白菜の芯。ここが一番甘み出る」 番組スタッフ:「煮干しの顔も見えてますね」福原 正敏さん:「あいさつしてるよ」

客:「野菜が多くて塩味でお腹に負担にならないって感じで週3回は来てる」

東京の中華料理店で2年。
そして札幌にいた兄・正勝さんの店で5年間、修行を積んだ正敏さん。
スープの作り方はその時から変わりません。

福原 正敏さん:「兄が2軒、店やってたもんですから、一軒の方をカミさんと2人でやっていた。そうこうしてるうちに自分でも店やりたくなって、兄に話して『暖簾の名前使ってもいいか』って」

福原 正敏さん:「名前が福原っていうんで、”福原”の”福”をとって、その“福をここで留める”そういう意味で兄が付けた名前」

オープンしたのは1972年2月。
札幌オリンピックが開催されている真っ最中でした。

福原 正敏さん:「オリンピックの時はジャンプの選手、笠谷選手、青地選手、金野選手『旅館に出前持ってきてって』ジャンプの選手に助けてもらった。」

ですが、当時タンメンはあまり売れなかったそう。

福原 正敏さん:「札幌で“タンメン”って知ってる人がいなかったんですね。東京ではタンメンとギョーザの専門店があちこちにあったんです」

約60年前、関東で食べたタンメンに感動した正敏さん。
注文が入らなくてもメニューに残し続けました。

福原 正敏さん:「東京から来たりとか、東京から引っ越してきた人が表の“タンメン”っていうメニューを見て食べてくれて口コミっていうか、それからタンメンが出るようになって」

最大のピンチ!店主の譲れない強い思い
番組スタッフ:「今までで一番苦労したことは?」福原 正敏さん:「苦労したこと…やっぱりここのマンションが出来るときの立ち退きですかね」

バブルに伴い、あちこちにマンションが建ち始めた時代。
閉店作業中に突然の立ち退き宣告…『ここにマンションを建てるので、敷金プラスアルファの条件で退去してほしい』とあまりに一方的な要求を受けます。
ここで店を構えて13年。
ようやく客も増え、商売が軌道に乗ってきた大切な場所は絶対に譲りませんでした。

福原 正敏さん:「とにかく『この土地のお客さんから離れたくない』その一心でもう…」

数か月話し合った末、マンションの一階にお店が入ることに。
同じ場所で、福留は営業を再開しました。
昨年からは体力のことを考え、昼のみの営業に。

客:「少なくともまだ4・5年は来れる」 番組スタッフ:「4、5年通いたいとおっしゃってます、福原さん」福原 正敏さん:「いや、もっともっとです!」

客:「そんなに大丈夫?やれる?」福原 正敏さん:「こっちが怪しいか」 客:「だって同い年だからね」

福原 正敏さん:「お玉を杖にやれるとこまでやる!」

愛され続けるわけは?

福原 正敏さん:「別に秘訣はないよなあ…。ただ必死にやってきただけ。お客さんの後押しが無かったら出来ないもんね。」

福原 正敏さん:「自分でどう頑張ったってお客さんが後押ししてくれなかったら出来ないもんね。だから本当にお客さんに感謝」

【福留】
住所:中央区大通西24
電話:011-641-5582
営業時間:午前11時~午後4時
定休日:日曜

※掲載の内容は番組放送時(2026年4月23日)の情報に基づきます。

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