【久万高原町】自衛隊が2ヶ月で開通させた9kmの林道/今生坂峠と一部未舗装 父野川林道(久万高原町道 伊予ス山線 & 芋坂線)[等速](2026.4.12)

父野川林道は、久万高原町と内子町の境界となるほうじが峠から延びる父二峰林道(久万高原町道 大野ケ原線本線&内子町道 小田深山久万線)に接続し、旧父野川村の大久保集落に抜ける道である。父野川林道はその名称のとおり林道として作られていたが、現在は久万高原町道 伊予ス山線本線・芋坂線本線・芋坂線支線1として管理されている。

父野川林道は、ほうじが峠から日浦嶺(901.0m)まで延びる久万と小田の境界をなす稜線の下を進むルートと、旧小田街道である今生坂峠(いまおさかとう)の峠道(旧上川村(小田町)今生(いまお)集落と旧父野川村大久保集落を結ぶ)ルートを繋げたL字になっている。旧街道にならった区間は同じ方向に進んでいるだけで、すべて新しく開削されたもので、恐らく旧街道は消えていると思われる。

◎自治体変遷
本川(ほんがわ)村・中川村・上川(かみがわ)村→M22寒川(さんがわ)村→S30.3小田町→H17.1内子町
父野川(ちちのかわ)村・二名(にみょう)村・露峰(つゆみね)村→M22父二峰(ふじみね)村→S34.3久万(くま)町→H16.8久万高原町

父野川林道は完全に新規で作られた9km強の道であるにもかかわらず、工期は恐ろしく短い。久万町年表では
 S44.10.3 父野川林道起工式行われる。
 S44.12.6 父野川林道竣工式行われる。
https://www.kumakogen.jp/uploaded/attachment/9561.pdf
とあり、2ヶ月強でそれまで存在しなかった林道が完成している。一日150mの早さで森が切り開かれている。どのようにして、この単期間で開削ができたか?
 S44.10.26 自衛隊第13師団副師団長父野川林道視察
とある。また、「久万町合併20周年記念誌」の「3章 働きがいのある町づくり」には[昭和43、44年度 自衛隊による林道の開設]というキャプションのついた重機を扱っている自衛隊員写真がある。
https://www.kumakogen.jp/uploaded/attachment/9552.pdf P203
つまり、自衛隊による突貫工事が行われたようである。さらに興味深いのは
 S45.1.10 県単林道 父野川改修工事入札。
という記述もあり、自衛隊によってざっとした開削が行われ、その後に使えるように整備を行ったようである。

稜線の下を進む道の一部は町道 伊予ス山線本線となっている。伊予ス山とはイヨス山(871m)のことで、芋坂本線と接続した後に北に進み、町道 父二峰寒川線本線と繋がって旧露峰村の西ノ川集落に出る。伊予ス山線本線は昭和50年には完成しているが、この時、先線となる父二峰寒川線本線はできていない。
現在、地理院地図で今生坂峠と記載されている峠は昭和43年発行の地図になるまでは芋坂となっている。小田の今生集落に繋がる峠なので今生坂峠と名付けられているのだが、どうやら久万では芋坂と呼ぶのが習わしだったらしい。[いまお]が[いも]に訛って呼ばれていても別段不思議ではない。久万では[いも]が定着し、父野川林道の大半をなす町道路線名も芋坂線となったようだ。

詳細地図:https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1EL4YMsvnCSxcLPDWEEac2SjNvkLOsa0&usp=sharing

00:42 ほうじが峠から父二峰林道・内子町道 小田深山久万線に入る
03:40 町境 ここから久万高原町道 大野ケ原線本線となる
06:54 この分岐で父野川林道・久万高原町道 伊予ス山線本線となる
10:10 この分岐で伊予ス山線本線は下にくだり、二名川沿いの集落へと向かう。直進して芋坂線本線に入る
10:57 ここから舗装路になる。かなり舗装化か進んでいる様子
14:30 今生坂峠道に進む。傾斜があり、路面状態も悪いので四駆でないと走るのは難しい
16:15 今生坂峠。左右に作業道はあるが、真っ直ぐ峠をおりる旧街道は見当らない
25:35 林道最終近くで町道 芋坂線支線1にはいる
26:03 国道380号に出る

☆初走行
撮影機:DJI Osmo 360
撮影サイズ:8K 30fps
撮影モード:10bit D-Log M
露出:オート(ISO Max1600)
ホワイトバランス:5500k
編集ソフト:DJI Studio/DaVinci Resolve Studio

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