和歌山県上富田町の水田の先にある、春日神社へ。

Heat. Heat. Heat up here. [Music]

え〜、皆さま方、八月の半ばともなりますと、まぁまだ暑いんでございますが、今日は雨がよう降りますなぁ。
和歌山は上富田町、町の中を通る本道から、ちょっと横へ逸れますと、水田の間を抜ける細い道。
稲はまだ青さが残っておりますけれども、よく見ますと少し実りかけておりましてな、頭をちょっと下げておるんでございます。まるで「まぁまぁ、ええから通りなはれ」とでも言うてるような顔つきで。

その先に、春日神社という小さなお社。雨粒が木の葉を叩きまして、しっとりとした空気が境内に満ちております。
御神木を見ますと、まぁ大きいこと。幹は長い年月を経ておりまして、その肌に新しい芽がちょこんと伸びております。老木でありながら、まだまだ「わて、やるでぇ」と言うてるような、そんな生命力を感じますな。

狛犬に巻かれたしめ縄は、色が褪せて年季が入っておりますが、それがまた、この土地の時間を映しておるようで。おみくじは雨に濡れながらも、縄にしっかり結ばれ、どこかけなげでございます。

こういう神社は、不思議と晴れの日より、雨の日の方がええ雰囲気があるもんでございますな。音も、匂いも、色も、雨がよう映えさせる。
まぁ、こんな日は、長靴で来た方がええんですけどね、わたしは傘を片手に、ええ気分でございました。

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