河津桜原木物語 ~講談師:一龍齋貞心~ 河津桜原木70年記念! 2025年2月1日 第35回河津桜まつりオープニングセレモニーより

この 河津桜果たしていつからどうやってここに 寝付いたのか意外とご存知ないでしょうね 原木がこの先にありますけれどもこれが ちょうど今から約70年前なんです よ昭和30年頃のある2月のことでござい ますこのかずにね飯田克さんという方が いらっしゃったんですこの克さんが いつものように仕事を終えましてうへ 帰ろうというのであのどての道を歩いてた んです ねするとま今は綺麗に舗装されてますが今 から70年前ととまだね舗装もされて なかったその中に有国日がくれようという 中なんですが霞さんの目にねふといつもと 違うものが飛び込んできたそれ は高さが1mもないんだだなミの太さがま この指の太さぐらいの大変細い ヒュルヒュルとした木が目に入っ たよく見るとどうやら桜の木らしいなだ けど今まで見たことないような桜の木だな はてここにこんな木があったかなと見直し た克己さんなんです がよく見ると桜の木だな間違いないな つまりこれが克己さんと河津桜の初めての 出会いだったんです ねそしてこのかさん気になったもんです からちょっと草を分け入ってその若に根 からすっかり切り出しまして大うへ持って 帰りました出迎えたのが奥さんのひさん今 帰ったよお帰り なさい随分遅かったじゃないのあらどうし たの泥だらけ よちょっと見てくれよ今な川沿いの道で こんな木見つけたんだけど あら随分細い木ね何の木かしらいや俺はな 桜だと思うんだけど今まであんまり見た ことないような木なんだよ な明りの下へ持ってってよく見ても やっぱりこれ桜の木だよなああよし明日庭 のとこへ上てやろうさあ翌日だ日が登ると すぐに庭場にそびえる樹霊が200年と いう金木星の木があったんですその脇に この若を植えたんですね なあこの金木星はな200年も間こうして 生きてるんだよそしてその香りがみんな 楽しましているんだお前も 早く大きくなって綺麗な花を見せてくれよ と克さん若木を植えたんです ねところがなかなかこれが目が出 ないやがて1mの木がどんどんどんどん 大きくなってったんだけど1個に目が出て こない果ておかしいなやっぱり桜の運だ けれど おい若よおつたら花咲かせてくれるんだよ な例え桜でなくてもいいから目だけでも 見せてくれよ何の花か見せてくれない か今年は咲か来年は咲かと待つこと10 年木は大きくなるんですが1個に身をつけ ないおいあれからもう10年だぞ おいもしかしたら俺が生きてるうちにお前 の花見ることができないのか なあのまんまにしといた方が良かったのか な高木よかわいそうなことしたかもしれん でもななんとか俺の生きてるうちにその花 を見せてくれ よ実は克さんこの頃病に犯されてたんです よそしてもうニタを繰り返すだったんです ねそんな日が続いていたある夏そしてそれ から秋冬にかけてほとんど病院暮らしだっ たんですそして昭和41年の 正月長日だけうへ帰ってくることができ ちゃうんですだけどその後もすぐに入院 です よ桜どうした目をつけたかい 今年は咲そう か家族が見舞いに来るたびにこの木のこと 気にしてたんです ねもうそろそろ目が出てくるんじゃない か昨日はいくつ出た今日は目が出てないの かすでに10年が経って若から立派になっ たきのことを克さんすでに気にかけていた ん ですそんなのある日の こと克さんがね久々に外発を許されてうち へ帰ってきたんですしばらくぶりの我が家 だその我が家よりも桜の木が気になった 克己さんお前も立派になったなあんな 小ちゃくて細かった木がこんなに多い立派 になったんだ ぞ今年は目が出てるかな早く花を咲かせて くれ よ下目でいいからお前の花を見たいんだ よもっとそばで見てるからってんで わざわざ布団も桜の見えるところまで持っ てきましてねそこで毎日庭の様子を眺めて たん ですそんなある日の こと あれちょっと見てくれよおい目がいつもと 違うじゃないか でそばで見せて くれあんたそんなに外へ出たらまだ 寒い寒くたっていちゃんと可愛い目を見せ てくれないかと布団から立ち上がって縁側 行った奥さんがあまりかわいそうだ寒くて いけないってんで布団を持ってきてかけて くれたんですそれから縁側で布団を引いて そこで寝 ながら日が当たるとは言えでまだ2月です よ からもう寒さが布団を通して襲ってくる ような中 で初めは横になって見ていた克さん です思わず椅子の間起き上がってただ一に この木を見て た大きく開けられた縁側の戸草を運んでき て体には寺を羽織りながら少しでも寒さを しぎ ながら克さん肩で一緒にずっと木を見て たやがて日が高くなりました 頃木の下の方 から何やら可愛らしい花が ポポお先出したんです よこれがしっかりした濃い色の桜でした あやっぱり桜だ間違いなか しかも他の桜より早く 桜じゃない か綺麗な色だ な可愛いです ね咲いてくれたよ ありがとう日西に傾き初めてあの若に 出会った時のようにが薄暗くなっても まだんめていたん ですところがその2ヶ月 後他の桜が咲いた4月の頃でした が桜前線が南からどんどん来るくを咲せて いるんですよ今も克さんの家の庭で大きく 根を張り道に面して咲花これがいずの最初 の春の景色となったんですあこの評判が ましたこうして克さんに見つけられたこの 若克さんの思いを叶えた桜が静岡県の現在 の豆農業センターなどの調査によりまして 早崎の大島桜とカヒ桜 の自然考察署ということが分かったん でしその桜が川津桜と命名をされまして この川津町の木に選定をされたわけですね そして現在この川津桜があちらこちらにと 移されまして日本の各地に花を咲かせる ようになったわけですこの川津では川の 両眼堤防沿いに上流の方から半の桜小倉の 桜役場の桜法線の桜神河の桜今冬の夕暮れ です出会ったのがこの馬木と飯田克さん その出会いから今年が70年とこういう年 になるので始まる発見から70年河津の桜 という河津桜由来の一石これを持ってゴ ブレイをつませりますありがとうござい ました

河津桜発見より70年!河津桜のルーツに迫る。講談師 一龍齋貞心氏による河津桜原木の物語。

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