「悲しくなったら稚内に旅立とう」 来月、札幌発着の大学生限定ツアー 癒やしの景色写真に
【稚内】道内の大学生らでつくる任意団体「Tourister BUZZ倶楽部」は2月13日から稚内で、「悲しくなったら北へ行こう」をテーマに大学生限定の最北観光PRイベントを開く。札幌発着2泊3日のツアーで、悲しい気持ちを癒やす景色を市内で撮影し、写真コンテストを行うほか、写真を短編映画にまとめ配信も予定している。地元観光協会は「冬の新たな観光名所を発見してほしい」と期待する。

 若者の視線で新たな観光資源を発掘しようと、北海道運輸局が札幌国際大、札幌大、北海商科大に呼びかけ、昨年に団体を設立した。観光分野に関心の高い1~3年の32人が道内の観光振興を考えている。

 今回のイベントは、閑散期の道北に観光客を呼ぼうと、札幌国際大観光学部3年の只野晴香さん(22)らが中心となって企画。只野さんは昨年、利尻、礼文両島に長期滞在し、「人が温かい道北が大好きになった」という。「落ち込んだ時に行きたくなる場所。冬も利尻山に映える夕日や札幌では見られない星空など魅力がある」と話す。

 ツアーの目玉は、悲しさと美しさを感じさせる「『悲し美(び)』スポット」を参加者が見つけて撮影する写真コンテスト。初日にバスで稚内に移動し、2日目の午前10時から、グループごとに稚内周辺で撮影する。制限時間3時間内にタクシーで市内各地を回り、悲しい気持ちを和らげてくれる景色を探す。同日夜に市内のホテルで審査会を開き、投票で優勝を決める。

 後日、最優秀賞の作品を短編映画にまとめ、交流サイト「フェイスブック」上で配信することも検討している。只野さんは「失恋して北に向かったら、最北の街が温かく迎えてくれた―というような物語を発信できたら」と話す。稚内観光協会も「学生が観光を通じ、地域活性化を考えてくれるのはうれしい。継続的に活動してほしい」としている。(田口谷優子)

参照元:http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/587129.html

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