川がズレて生まれた“陸の孤島”集落５選｜旧河道と新流路を空撮で重ねる
本編では、河川改修の結果、本流が移動して旧河道内に取り残された“陸の孤島”型集落を５か所紹介します。明治～大正期の渡良瀬川改修で廃村となった旧谷中村跡、江戸川放水路開削で川面に浮かぶ工業島となった妙見島、木曽三川分流で堤防に囲まれた長島輪中、宝永期の大和川付替えで旧川敷に形成された矢田地区、吉野川第一期改修で全島買収・遊水池化された善入寺島――それぞれの歴史的経緯と現在の姿を空撮映像で淡々と追います。旧河道の蛇行跡、新流路の直線、護岸や排水機場といった治水施設、そして残された文化的景観を比較し、人と川が繰り返してきた対話を可視化。Google Earthのヒストリカル画像を用いて改修前後を重ねることで、土地利用や居住形態の変化が一目で分かります。湿原、工業地、農地、市街地、無人島――同じ中洲でも多様な現在があること、そして治水がもたらす恩恵と代償を考える契機となる映像を目指しました。航空映像は全て法規を遵守し撮影。現地訪問の際は水害情報に留意し、安全第一で探索してください。
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