【日本最古の神社】 全国諏訪神社の総本社 下社秋宮・春宮

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こちらは諏訪大社 下社秋宮・春宮編です。
別動画で諏訪大社 上社前宮・本宮編がございます。

<秋宮>
諏訪大社下社秋宮は旧中山道と現在の甲州街道の分岐点に鎮座しています。中山道で唯一温泉の湧く下諏訪宿の中心地にほど近く、周りを歩くと宿場町の風情豊かな場所です。秋宮境内の手水舎からも温泉が流れ出ています。
富棟秋宮の幣拝殿の見事な彫刻は江戸中期の名匠、立川和四郎富棟の代表作で、この彫刻で名声を集めました。
また大注連縄が飾られた三方切妻造りの神楽殿は出雲大社を思わせる佇まいです。
幣拝殿、神楽殿ともに国の重要文化財に指定されています。また青銅製では日本最大と言われる狛犬もあり迫力があります。
片拝殿前にある珍しい木は幹の色から、白松と呼ばれる三葉の松で、原産地は中国大陸です。
下社には春宮・秋宮とあり、最初に鎮座したのは、春宮とされています。その後建て替えが計画された際、高島藩より両社に同じ図面が与えられたため、ほぼ同時期にほぼ同じ構造を持つ社殿が諏訪地方の二つの異なる流派の宮大工集団によって建てられ、両宮は拝殿彫刻で技が競われたとされています。
下社は、半年に一度、8月1日に春宮から秋宮へ、2月1日には秋宮から春宮へ神様を遷す神事、遷座祭が行われますが、これは全国的にもとても珍しいことですが、実際のところ何故なのかはあまり知られていないようです。
<春宮>
秋宮と春宮は、中仙道でもっとも賑わった下諏訪湯之町の宿でつながれています。
春宮と秋宮の社殿建替えの際には諏訪藩から同じ絵図が与えられた、大きさこそ違いますが、神楽殿と拝殿、左右片拝殿及御宝殿と続く建物の配置は同じで、春秋両社の建築には彫刻の技が競われています。
秋宮の立川和四郎に対して春宮は柴宮長左衛門が請負いました。
2月1日には秋宮から春宮へ神様を遷す神事、遷座祭が行われます。
古くから上社の男神様(建御名方神)が、下社の女神様(八坂刀売神)のもとへ通う道だとする伝説があります。これは御神渡(おみわたり)と言い、諏訪湖に張った氷に亀裂が入り、巨大な氷の筋が山脈上に湖面を走る現象です。
諏訪では、例年1月頃に諏訪湖が全面結氷し「諏訪の冬」の風物詩となっています。
氷の厚さが一定に達してくると、昼間の気温上昇で氷が緩み、夜間は気温が下降するので氷が成長し膨張します。氷が膨張と収縮を繰り返すことで湖面の面積は足りなくなり、大音響とともに亀裂が入ります。
2018年1月に観測されて以降、御神渡は見られていません。近年は気温が-10℃前後まで下がることが少なくなったからのようです。

信濃國一之宮。神階は正一位。全国各地にある諏訪大神を祀る神社の総本社。最も古い神社の一つである諏訪大社。
古事記の国譲りに反対した建御名方神が出雲から諏訪へ移ったとされ、新たにこの地で信濃国を築いた神さまが鎮座するところ。
未だ謎多き諏訪信仰ですが、歴史を紐解くよりも、まず諏訪に行ってみればきっと何かしら見つかる気がします。

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