四郷千両踊り/大宮神社秋祭り奉納 (2024)日本遺産「葛城修験」構成文化財

四郷千両踊り 奉納演舞/大宮神社 秋祭り2023
日時:2024年10月19日
場所:大宮神社(和歌山県かつらぎ町広口)

日本遺産 構成文化財「四郷千両踊り」(せんりょうおどり)奉納
四郷千両踊り ( #かつらぎ町 )
(1) 位置と周辺の状況
四郷千両踊りは、かつらぎ町大字広口所在の大宮神社で毎年10月16日に奉納される風流踊りである。
大宮神社は、紀の川流域から和泉、河内へ山越えをするための交通の要衝にあたり、それぞれに分岐した道は鍋谷峠(父鬼街道)、七越峠(西国巡礼道)、蔵王峠(槇尾道)と葛城山脈を越える峠へと通じていた。
現在、東に町道四郷 32・33 号線が接し南北に通っている。
(2) 歴史的背景
千両踊りは現在では四郷地区の秋祭りであるが、かつては盆の終わりに行われていた。
中橋家日次記:寛延3年(1750)。明治29年から昭和24年までの間、およびその後昭和56年ごろまでの 2度の中断があり、その後、昭和58年に「四郷千両踊り保存会」によって復活され現在に至る。

登場役は次の通り
■棒振り:赤面と青面。頭に頭髪、髭のついたシャグマを着けて、手には六尺の白木の棒を持つ。
■真法智:頭巾を被り、白の衣に白帷子を着て、手甲・脚絆をつけ、黄土色の袴をはく。
■カンコ打ち:造花をつけた菅笠を被った男の子四人が首に掲げた小太鼓を打つ。
■両手打ち:造花をあしらった鳥追笠を被った四人の男の子がバチを以て大太鼓を打つ。
■太鼓持ち:両手打ちの締大太鼓を持つ大人の役。
■片手打ち:造花をあしらった鳥追笠を被った3人の男の子が締中太鼓を膝に乗せて一本バチで打つ。
■音頭取り:踊り歌を歌う二人の大人。白衣に袴姿
この中で、棒振りの口上に「我らはこれ、葛城山に住む、ひげ長十郎鬼・・・・」とあり、葛城山の山伏に仕えて、世話をする役割を持った鬼であると名乗っている。
真法智は「このたび幽境に使いする真法智にて候。・・・・四郷地区民の繁栄を祈って踊り仕り候」と山伏姿で現れて四郷地区の豊穣や繁昌を祈願して踊るという。
千両踊りは、まさに葛城修験者の伝えた風流芸能であり、貴重である。

#日本遺産 #構成文化財 #四郷千両踊り #大宮神社 #串柿の里

Write A Comment