大野原古墳群【SUKIMA TOURS】香川県観音寺市大野原町

香川県観音寺市の静かな町、大野原町にある「大野原古墳群」。この古墳群には、6世紀から7世紀の古代の歴史が眠っています。ここにあるのは、椀貸塚(わんかしづか)、岩倉塚(いわくらづか)、平塚(ひらつか)、角塚(かくづか)という4つの個性派古墳たち。みんな形も背景も違うのが面白いのです。
例えば、椀貸塚。大野原八幡神社の裏に静かに佇むこの円墳は、地元では「お椀を貸してくれる古墳」として親しまれています。なぜって? それは昔、村人がお願いするとお椀を貸してくれたという、なんとも可愛い伝説があるからです。岩倉塚は慈雲寺の敷地にあり、2つの石室があったと言われる迫力の大円墳で、神聖さすら感じます。
そして、平塚古墳。これが県内最大級の円墳で、直径50メートル以上もあるんです。祭りのときにはだんじりが駆け上がり、古墳の上でワッショイ!となるこの光景はまさに圧巻。最後に角塚古墳は方墳で、こちらも香川県内最大の規模。南向きの石室が見事に残っていて、「角塚型石室」として古墳好きには有名なポイントです。
そんな癖のある古墳たちに、ちょっと会いに行ってきました。

1 Comment

  1. 100以上の古墳があったというのは驚きですね。
    古墳での『椀貸伝説』というのは、あちこちの古墳にあって、お祝い事に椀を人数分を貸してほしいと願うと、次の日には椀が数だけ揃っていて、使用後は返すという決まりごとがありました。
    ある日、それを破って返さない者が出てきて、それからは椀貸をしてくれなくなったというのが、伝説として残っているようです。

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