珍しい土座が残る民家を探して歩きます(その3) 香川県さぬき市 旧細川家
土座とは土間にモミガラやワラを敷きその上にムシロを敷き詰めた居間です。土間とは区別します。今回は四国香川県さぬき市の旧細川家、現地に残る江戸中期の民家です。もみがらの上にムシロを敷いた土座と、丸竹を敷きその上にムシロを敷いた「竹座」の座敷が完全な形で残っています。庶民生活が見える貴重な民家を見ることができました。トイレは10mほど離れた別棟にありました。雪が降らない地方だから離れた別棟につくれるのでしょう。厩(牛)はやはり別棟で納屋の横につくられていました。厩を家の中につくる雪国との違いだと思います。「土座は寒い地方の日本海側」との記述がありましたが、雪が降らない四国に土座がありました。おそらく江戸時代(板が貴重な時代)の全国の農家に普通にあったのではと考えています。土間・土座・床座・畳と変化していく日本家屋の進化の過程でしょうか。
旧細川家は国の重要文化財です。月曜日は休館日。駐車場がありました。
1 Comment
素晴らしいですね!土座の様子がよくわかりました!!竹座は初めて知りましたが、畳の前段階と見なせるのでしょうか。国重文も納得ですが、観光化されていないのが、また素晴らしいですね!本当にありがとうございます