懐かしい町並 小豆島町坂手 香川県
坂手集落は古来から山や畑ばかりで水田はなく、良港と漁場に恵まれているので、廻船業や漁業が盛んであった。
「宝暦年間小豆島明細帳」(1751~64)によると家数200・人数1,109。「小豆島風土記」では200、「天保9年(1838)小豆島明細改記略」では194の家数が記載されている。主として漁業が営まれ、江戸初期の網数は鰯網9・鯖網4・鰆網3とあり、宝暦明細帳には鰯網5・鯖網3・鰆網2・小鯛網1・手繰網6とあり、家数210・人数1,109とある。
また坂手港は西国・北国の廻船の寄港地として古くから知られ、小豆島名所図会には「順風待湊なる故廻船常に出入し、商漁家多く賑わう」とある様に廻船が風待ちに利用していた。
明治に入ってからは小豆島の東の玄関口として阪神航路の汽船が寄港し、尼崎汽船・大阪商船などの汽船が寄港した。
今、坂手集落を歩くと、細い路地に軒を接して家が建ち並ぶ漁師町独特の景観が展開する。平地が殆ど無くて全て坂の路地道で構成されている町並である。建物の統一性はなく、大きな家屋は入り母屋造り、一般には切り妻の家屋で、本瓦葺きと桟瓦葺が入り混じっていた。
唯一平坦地は海岸線を埋め立てて造った造成地であり、そこに商店や旅館が細々と営まれていた。地元の方に聞くと、船を持って漁で生計を立てている方も居られるが、殆どはサラリーマンですねとの話だった。
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音楽:中北音楽研究所